水道代が定額制のアパートに住んでいるという友人。「どれだけ水道を使っても」定額ならお得なのでしょうか?
アパートやマンションで、水道代が定額で請求される賃貸があります。毎月固定の金額なので、どれだけ使用しても定額になるわけですが実際、お得なのでしょうか。 本記事は、定額制の水道代のメリットとデメリット、実際の水道使用量に基づくお得感について解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
賃貸の水道代が定額の理由は?
賃貸のマンションやアパートでは、下水道料金が定額請求される物件があります。定額水道代は、料金が定額であるうえに水道の使用量に特に制限は設けていないところが特徴です。 水道代が定額の主な理由は、建築コストを削減するために水道メーターが各部屋に配置されておらず、建物全体で1個しかついていないからです。メーターが1個しかないと、どの部屋がどれだけ水道を使用したのか把握することができません。 このような物件は、水道の使用量にかかわらず一律定額料金で請求されます。生活に欠かせない水道代が定額であると、料金のことを気にせずに好きなだけ使えてお得に感じるでしょう。しかし、水道代の定額はメリットばかりではなくデメリットもあります。
水道代が定額のメリット
定額水道代の物件は若い人向けの単身用物件に多く、メリットに感じるかどうかは住む人の生活スタイルによります。趣味や仕事柄で洗濯物が多く1日に何度も洗う人や、毎日湯船にお湯をためて入るような人は、水道代が高くなる傾向があるためメリットといえるでしょう。 定額であれば、どれだけ水道を使用しても料金が変わらないので、水道代を気にせずに生活用水として使えます。浄水器をつければ飲用水としても使用できるので、ペットボトルの水を買う必要がなく飲用水の節約にもつながります。 また、水道代が定額であることで月々の生活費や、やりくりについて予算の計画が立てやすい点もメリットです。固定費と同様、毎月同じ金額が請求されることがあらかじめ分かっているので、ひと月のやりくりが考えやすくなります。
水道代が定額のデメリット
水道代が定額であれば、メリットばかりのような気がしますがデメリットもあります。特に単身の男性のなかには、仕事で家にいない時間が多かったり、家事や炊事をしなかったりすることから水道をあまり使わない人もいます。 夏場は簡単にシャワーで済ませて、洗濯物もそんなにないというような生活の人であれば定額が実費よりも損になる場合もあります。 また実費であれば、使用量ごとに料金を請求されるため、節水しようという気持ちを持って水道代を安くすることも可能です。しかし定額の場合、節水しても支払額には反映しません。その点からも水道が定額制の場合、節水意識が薄れる傾向にあります。 定額であることで、水道の使用量を意識せずに使ってしまうところは、水道代が定額のデメリットといえるでしょう。