二俣翔一、新打法で豪快な一発 新井貴浩監督が遊撃争いに期待大「矢野はまだレギュラーじゃない」
【練習試合 広島4―6西武(10日、日南市南郷スタジアム)】新打法に挑戦中の広島東洋カープの二俣翔一内野手が豪快に振り抜き、本塁打を放った。内角に詰まることを防ぐため、力みを抜いてバットのグリップを低く構え、上げてから振りにいく。習得を目指してから初の実戦だったこの日、1本塁打を含む2安打2打点。「思った以上に問題なくできている。強い打球が打てるようになった」と手応えを深める。 【一覧】2025年広島東洋カープ選手の契約更改・年俸 今キャンプは実戦3試合で9打数無安打に終わっていた。7日の紅白戦後、藤井彰人ヘッドコーチに提案されたという。「構える時に力が入っているように見えると言われた。バットを上げ、体の回転でしならせるイメージ」。10日は2番・遊撃で先発。一回、西武の先発杉山の内角高めを豪快に振り抜くと、打球は大きな弧を描いて左翼ポール際に吸い込まれた。三回には初球をたたいて強烈な左前打を放った。 今秋は遊撃で出場を続ける。新井貴浩監督は「強い真っすぐに対していいスイングができている。矢野(雅哉)は頑張ったけど、まだレギュラーじゃない。遊撃で争ってもらう」と期待は大きい。守備では二回、ダイビングキャッチを試みたが、こぼして内野安打とされ、失点につながった。「グラブに当てた打球は何としても捕らないといけない。ユーティリティーで終わる野球人生にしたくないので、一つのポジションでレギュラーをつかみたい」と闘志を燃やす。
中国新聞社