【阪神】「チームプレー査定」強化へ 球団幹部「数字に表れないプレーも大事」球児監督目指す“勝つ野球”後押し
阪神が「チームプレー査定」を強化する方針であることが26日、分かった。四球に加えて進塁打などが対象とみられ、球団幹部は「数字に表れないプレーも大事。意図的に走者を進める二ゴロだったりの評価もしっかりしていこうと話をしている」と説明。来季から指揮を執る藤川監督が目指す“勝つ野球”の推進へ、相乗効果になりそうだ。 今季日本一に立ったDeNAも強力打線を誇るが、要所の進塁打が光った。7月5日の阪神戦(甲子園)では、牧が延長10回無死二塁から逆方向への打撃を徹底した結果、二ゴロで三塁に走者を進めて決勝打につなげた。虎の岡田前監督はシーズン中に「牧なんか、ノーアウト二塁なったら二ゴロ打ちにいっとるよ。勝つための打撃」と献身的な姿勢の重要性を説いていた。 チームは昨季から四球の査定ポイントを上げ、23年はリーグ最多494四球を重ねて18年ぶりV、そして日本一に。藤川阪神も覇権奪回に向け、勝利のために身を粉にしてみんなで笑う。 〇…阪神・藤川監督は近本、中野らの盗塁意欲を歓迎した。サインを出すかどうかを判断するのは自身だが、「プレーヤーがレベルを上げてくれるという話であれば、どんどん走れるようになってもらえたら。磨き続けることがアスリートのあるべき姿」。近本は今季盗塁王も19個、中野は6個にとどまり、いずれも自己ワーストだった。ともにキャリハイを目指すことを公言しているだけに、攻撃の選択肢の増加を期待した。
報知新聞社