【KNOCK OUT】ラストマッチの渡部太基「格闘技人生18年の集大成。有終の美を飾ろうと思う」、中島玲「失神KOで僕が王者になる」
2024年12月30日(月)神奈川・横浜武道館『K.O CLIMAX 2024』の記者会見が、11月11日(月)都内にて行われた。 【写真】2人が目指すベルトを前にしての記者会見 KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定トーナメント決勝戦3分3R延長1R、渡部太基(TEAM TEPPEN)vs.中島玲(フリー)が改めて発表された。 渡部は藤原ジム所属として2006年3月に全日本キックでプロデビュー。Krush、M-1、REBELS、RISEなど様々なリングで活躍し、2011年1月にトーナメントで優勝して初代WPMF日本ウェルター級王者となり、2016年1月にはKrush同級王座を奪取。2024年で引退することを表明し、2月に漁鬼に判定負け、4月はCAZ JANJIRAにKO勝ち、6月は小川悠太に延長戦の末に判定負け。10月の1回戦では西川康平と倒し倒されの激闘を演じ、初回KO勝ちで決勝へ。戦績は26勝(15KO)31敗2分。 中島は2019年にボクシングでプロデビュー。2020年10月にプロ4戦目にして前OPBF東洋太平洋ミドル級王者・細川チャーリー忍を判定に破る大金星をあげて注目を浴びる。2023年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者決定戦でTKO勝ち。2024年1月9日にボクシングで最後の試合を行い、6勝(1KO)2敗の戦績を残してキックボクシングに転向した。3月20日の『K-1 WORLD MAX』でヴィクトル・アキモフにKO負けも、6月のKNOCK OUT初参戦でKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者・バズーカ巧樹をTKOに破った。10月の1回戦では漁鬼とダウン応酬の熱闘を繰り広げ判定勝ち。 会見で中島は「レジェンドの渡部選手の最後の相手が僕であることを光栄に思います。でも、最後に手が上がっているのは僕です」と、相手に敬意を払いながらも勝つのは自分だと挨拶。 渡部は「格闘技人生18年の集大成なので、しっかり結果を出して有終の美を飾ろうと思います」と、この試合を最後に引退することを決めており、ベルトを巻いて終わりたいとした。 改めて互いの印象を聞かれると、中島は「前回もアツい試合をされていたので、みんなが望んでいるのはアツい試合かなと思うけれど、僕もボクシング時代含めて格闘技人生を全て懸けて挑もうと思うのでアツい試合にはならないです」とする。 その意味を聞かれると「(渡部は)倒れてもまた立ち上がって向かって来るけれど、意識を断とうと思っています」と失神KOで終わらせると宣言。 それに渡部は「ボクシングならではの強打、パンチが強いと感じました。僕も最後というのはありますし、勝負師なのでパンチで倒したいと思います」と、なんと元ボクシング日本暫定王者の中島を相手にパンチで勝負すると言い放つ。 中島の失神KO宣言には「試合で意識を飛ばされたことはないので、やられるならそれくらいやってほしいですね」と、もし自分を負かせるなら失神させてみろと返した。 今回が最後の試合と決めて臨むことで、普段と違う気持ちはあるかと問われた渡部は「キツい練習から解放されるのもあるし、いろいろな想いがあります。嬉しさや寂しさ、全て含めて。だからこそいい試合をして勝ちたいっていう。最後だからこそじゃないけれど」と複雑な感情があるとし、最後にもいい試合を見せて勝ちたいとする。 一方、中島はキックボクシングのベルトを獲ることの意味を聞かれると「ボクシングで暫定ですけれど日本王者になって、それも捨ててこっちに来たので、僕を知っているボクサーの方たちにも中島はキックボクシングに行ってもこうやって輝いているぞってのを見せたい。ここで負けているようでは先はないなと思っているので。転向してまだ1年経ってないけれど、このタイミングでベルトを獲るのはこれからもKNOCK OUTの王者としてキックボクシング界を背負っていきたいので。その相手が渡部選手、こんないいタイミングでいい試合はないかなと思っているので、後は僕がモノにするだけかなって感じですね」と答えた。 ベルトを獲ってからの展望には「このベルトは必ず僕が獲ると決めているので、このベルトを獲って、名前を出すの好きじゃないですけれど鈴木千裕は引きずり出したいと思っています。これからの僕を期待してもらえるために、とりあえずは失神KOで僕が王者になるので楽しみにしていてください」と、再び鈴木千裕の名をあげる。 最後の相手が中島になったことをどう思うかとの質問に、渡部は「キックボクサーとしてはキャリアは浅いかもしれないけれど、ボクシングで王者になっているしアスリートとしての意識が凄く高い選手だと思うので、ラストにふさわしい相手だと思います」と語った。
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