ダルビッシュ会見中に火災感知器の誤作動で全員退避のアクシデント!
レンジャーズのダルビッシュ有の会見中に火災感知器の警報音が鳴り響き、全員がクラブハウスから一時、避難するというアクシデントがあった。ただ誤作動だったようで何事もなく大事には至らなかったという。 レンジャーズの公式ホームページが報じたもの。同HPの記事は、「ダルビッシュの春の活発さは喜ばしい光景」というタイトルで、2日(日本時間3日)のダルビッシュの様子を伝えたが、その冒頭部分で、この日に起きた異例のアクシデントを紹介していた。 「彼がシミュレーションゲームの登板後、取材に答えていたときに、それは起きた。ちょうどダルビッシュが最後の質問に答えようとしたところあたりだった。火災感知器の音が取材セッションを打ち切ってしまったのだ。耳が痛くなるような音で、(記者やダルビッシュも)そこにいられなくなり、みんながクラブハウスから避難した」と、瞬間けたたましい警報音が鳴り響いたことを伝えている。 会見中に誤作動が起きるにも珍しいアクシデントだ。 この日は、球審などをつけていない実戦形式の登板で、ダルビッシュは、2回2/3を投げて3安打、3四球、自責点3という結果だった。 しかし記事では、その投球内容を、煙感知器のアクシデントと対照的にとらえて、「彼の木曜日のピッチングには非常事態はなかった」と表現した。 ダルビッシュも、「全体的には、とても良かった」とコメントを残している。 ダルビッシュは、すでに先月26日のロイヤルズ戦にオープン戦初先発していて、1回2/3を投げて1安打、無失点、2奪三振だった。ダルビッシュは、その試合では各球種を投げることを主な目標としており、37球中、ストライクが19球で、この日の実戦登板では、51球中ストライクが31球だったという。 ダルビッシュは、「前回の試合で使っていなかったスライダーとチェンジアップを投げたかった。今日のチェンジアップは、とてもよかったと思う。打者のリアクションを見て、(よかったと)言える」と、2度目の実戦登板での手ごたえを語っている。 同公式HPでは、「記者のノートを吹き飛ばすくらい風が強い朝だったが、ダツビッシュは打者と対戦した。たとえマイナーリーガーであっても、この前の2度のスプリングトレーニングから考えれば、喜ばしい変化だろう。ダルビッシュは2015年の最初のオープン戦の1イニング目にシーズンを棒に振るひじのけがをした。その後、トミー・ジョン手術をし、2016年5月の最後の週までレンジャースのために投げることができなかった」と説明、ダルビッシュが順調にスプリングトレーニングを送っていることに、チーム首脳が満足している様子を行間ににじませていて、ダルビッシュ自身も「「精神的にも、他の選手と一緒に同じスケジュールができるのはよいこと」と、話した。 レンジャーズのバニスター監督も、「ダルビッシュは、このスプリングトレーニングでは、昨年のリハビリのような肉体的にとてもきついというトレーニングはしていない。しかし、他にはいろいろ違いがある。達成しなければいけない目標、球数などだ。早く競い合うモードに戻ることが、ユウにとっては利益になる」などと、ダルビッシュの調整状況を評価している。 トミー・ジョン手術の完全な回復は3年後のシーズンと言われている。順調すぎるエースのスタートは、思わず感知器が誤作動するほどの衝撃をチームに与えているのかもしれない。