パット巧者の共通点! 再現性を高める「セットアップ」の作り方をパッティング専門コーチが解説!
「パット巧者に共通するの上腕とシャフトが一直線になったアドレスなんです」と語るのは、QTランク20位で来季の前半戦の出場権を獲得した菅楓華らを指導する平田智コーチ。理想的なアドレスの作り方を解説してもらおう。
教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ
エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。
パット巧者に共通してるセットアップ時のポイントとは
「パットに型なし」と言われることもあるほどパッティングには自由度があります。例えばグリップの握り方やボールとの距離、前傾角度などセットアップは様々ですが、その中でもパットが上手なプレーヤーやプロゴルファーには共通する点もあります。 今回はそのセットアップに共通する点とセットアップの作り方をお伝えします。 プロを含めパッティングが上手なプレーヤーは、打ち出し方向が安定し再現性の高い動きができています。そのためには手先を使わないストロークがとても大切になります。 人間の手は、体の中でもとても器用な部位で様々な動きが可能です。それだけ器用な部分をストローク中に使ってしまうと、再現性を高めることが難しくなるため、できるだけ手先を使わないように前傾した姿勢に対して垂直に胸を回す動きでストロークを安定させることが必須になります。 そのためにも、セットアップの際に私が注意してチェックするポイントが前腕とシャフトが一直線上に揃っているかという点です。
ショットと同じようにひじを曲げずに地面に対して垂直に腕を下ろした状態で構えてしまうと上腕と体が離れてしまうことで上半身と連動した一体感のある動きが難しくなるため、ストロークも安定しなくなります(画像A)。
更に手首に角度がついてしまうと手元を支点とした、ローテーションが多い動きにもつながってしまいます。レッスンを受けに来るプロたちも前腕からシャフトまでが一直線の構えにすることで、手首の余計な動きを減らし安定したストロークを作っています(画像B)。 それでは上記のセットアップを簡単に作るための手順ご紹介します。 ①パターを持ったまま真っ直ぐ立ち、ひじを曲げずに腕を真っ直ぐ伸ばした状態で地面と平行になるように体の正面に持ち上げます。 ②ひじを少し曲げて体に引き寄せます(このときにひじは下を向くように意識してください)。こうすると前腕からシャフトまでが一直線の構えが作りやすくなります。 ③その後に前傾姿勢を深めてパターを地面に下ろすと理想的な構えになります(写真C参照)。 上記の流れで構えることが安定したストロークを作ることにつながりますので、鏡などでチェックしながら是非お試しください。 文・写真/平田智(パッティング専門コーチ) 取材協力/エンジョイゴルフ福岡
みんなのゴルフダイジェスト編集部