自衛隊のノンキャリアの父親の元で育ち、小沢一郎を「天童よしみ」と形容…立民・野田佳彦は石破自民党を破れるか
石破自民党との違いを示せるか
来たる総選挙で自公を過半数割れに追い落とし、「第二次野田政権」が誕生したとしても、立憲民主党での単独政権の樹立は現実的ではない。共産党との連立は野田氏自身が既に否定しており、日本維新の会や国民民主党との連立を視野に、政策協定ができる枠組みを考えなければならない。野田氏が代表選にあたって「『リベラルな方向と仲良くやりすぎているのではないか』というイメージが出来上がっている」と立憲民主党の現状を分析した上で「それを崩さないと政権を取りにはいけない」と発言した背景にはそういった政権構想が背後にあることは理解できる。 しかし、その手前にある総選挙で安倍カラーを払拭して刷新をアピールする石破自民党との違いをどのように示すか、その上で「リベラルな方向」の政策をどの程度取り入れて有権者にアピールできるかが「中庸の政治家」野田佳彦氏の腕の見せ所となるだろう。
宮原 ジェフリー(フリーランスライター)