環境への思いやり、家電としての性能・機能 - ミーレのものづくり精神が詰まった新しい食器洗い機
ドイツの家電メーカー「ミーレ」は1899年の創業以来、製品の長期使用をものづくりにおけるフィロソフィとしている。長期使用はそのまま、製造や廃棄など製品ライフサイクルの各ポイントにおいてエネルギーの消費を抑えられるわけで、さすが環境先進国と呼ばれるドイツのメーカーといえよう。 【写真】新型冷蔵庫・冷凍庫「K 4000」シリーズ。この展示ではビルトインのように見えるが、実際は冷蔵庫単体で使える ミーレが新たに発売する「ミーレビルトイン食器洗い機 G 7000 リデザインモデル」は、省エネ性に優れた2つの新しい洗浄プログラムを搭載したもの。全11種類の新モデルを12月16日に発売する。価格は45万1,000円~85万8,000円だ。
今回の新モデル、「リモデル」とつけた理由は、単なる製品の変化ではなく、地球環境保護を促進し、消費者の意識改革を目指すものと位置付けているからだという。 「ドイツで実施されたサステナビリティに関する調査によると、約9割近い方々が資源を守ることが大切だと考えています。一方、食器洗い機のプログラムを見てみると、省エネ観点から最も優れたエコプログラムを利用している人の割合は3割程度。サステナビリティに対して高い意識を持つユーザーが、環境のために最も使ってもらいたいプログラムを実はあまり使っていなかったということです。 ミーレでは、消費者がエコなプログラムを選択することこそ、サスティナビリティにおいて非常に重要だと考えています。温室効果ガス排出量の80%以上は、生産段階ではなく、お客さまの手に製品が渡ったあと、製品の使用段階で生まれるからです」(ミーレ・ジャパン マーケティング部ブランド&デジタルマーケティング統括マネージャー 石原安紀子さん) サステナブルなブランドであるという価値を提供するために、メーカー側の努力だけではなく、消費者にもそのように製品を利用してもらう必要があると考えているミーレ。そこで生まれたのが、省エネで洗浄力の高い2つの新しいプログラムだ。 「消費者がエコなプログラムをより選びやすくなって、消費者自身がポジティブなサステナビリティのために、自分ができることをやる――という意識を強くしてもらうことを意図しています」(石原さん) 従来モデルが備えていた「ECOプログラム」は、さまざまな食器のいわゆる“通常の汚れ”を、水と消費電力を抑えて洗うモード。少ない水でゆっくり洗うため、洗浄終了まで約4時間かかっていたという。一方で新しく搭載したプログラムは2時間30分ほどで洗い上げるため、日常的に使いやすくなったところがポイントだ。