《ブラジル》聖母婦人会 慈善バザーでうどん大盛況 サントス強制立ち退きミサ14日
聖母婦人会(吉田ローザ会長)は毎年恒例の「第66回慈善バザー」を7日、サンパウロ市ジョアン・メンデス広場のサンゴンサーロ教会で開催した。終日、サロンが満員になる終日約800人が訪れる盛況となった。同婦人会は昨年9月に80周年を祝った伝統ある団体だ。 吉田会長は「1週間前から準備して、今日は朝6時半にみんな集まりました。天ぷら、うどん、今川焼き、巻きずしなど色々ある中で、今回は特にうどんが好評で450食売り切れそうです」と嬉しい悲鳴を上げた。 会場では名物の「聖母福神漬け」を始め、牛肉の串焼きなどの食べ物、同婦人会お手製のエプロン、雑巾、小物類などの手芸品を販売。業者による出店販売もあった。収益は憩の園、日伯司牧協会などに寄付される。 天ぷらの責任者、山田孝治さん(こうじ、72歳、広島出身)は「70年代の最盛期には200人ぐらいメンバーがおり男子禁制でしたが、今はだいぶ減りました。おかげで我々男性も入っています」と笑う。山田さんの母親が長崎の隠れキリシタンの系統で、広島出身の父が戦中、兵役で長崎にいる時に母と出会って結婚して回心し、終戦後にカトリック大国ブラジルへ移住したという。 山田さんの〝兄貴分〟の吉田カマルゴ勇さん(81歳、2世、イタペチニンガ出身)は吉田会長の夫だ。バザーでは机を運んで設置するなど主に力仕事を担当。「両親は仏教徒だったが、幼い頃に友だちに誘われて教会に出入りするようになり、1970年からここで信仰している。武内神父の時代、青年を50人ぐらい集めて勉強会を良くやっていた。その時からのメンバー」と懐かしそうに語った。
来場者の柳生トシオさん(73歳、2世、イタケーラ出身)は「うどんと五目御飯を食べたけど、両方とも美味しい。特にうどんは具だくさん」と気に入った様子。 忙しそうに歩き回っている畑中アリッセ前会長を呼び止めると「例年通り沢山お客さんに来ていただけて有難いです。来週日曜日(14日)朝8時から、教会でサントス強制立ち退き者を追悼するミサを行います。皆さん一緒にお祈りを捧げましょう」と呼びかけた。