医師が教える、認知症を予防する「毎日の習慣」40代から始まる脳の衰えを防ぐには
「将来自分が認知症になったらどうしよう…」そんな心配をしている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、脳神経を専門とする内野勝行医師の著書『記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯 脳のおそうじスープ』(アスコム)から、脳の衰えを防ぐ食習慣のヒントを少しだけお届けします。 ◇ ◇ ◇
脳の衰えは40代から始まっている!
「何をしに ここに来たかと 考える」 これはシルバー川柳の入選作品です。こういう経験は60代以降の人なら誰にでもあることかもしれませんし、40代を過ぎるとこういうことが増えるのではないでしょうか。 ほかにもこんなこと、ありませんか? 「最近、頭の回転が鈍くなった気がする」 「テレビに出ている芸能人の名前が思い出せない」 「前日食べたごはんが何だったか忘れた」 「スーパーで買おうと思っていたものを買い忘れることがある」 などなど。 40~50代を境に、脳の衰えは進んでいきます。では、衰えてきた脳に打つ手はないのか。実はあるんです。それが、脳のクリーニングです。 脳には若い頃から少しずつゴミが溜まっていきます。脳の衰えは、このゴミと密接に関係しています。たとえば、血管は生活習慣や老化などでコレステロールが溜まり詰まることがあります。イメージとしては脳も近いものがあります。脳神経医学の見地から見ると、脳に「アミロイドβ」という“脳のゴミ”が溜まると脳神経が破壊され、脳の老化や認知症のリスクを高めると言わざるを得ません。 しかも、コロナ禍の影響で生活スタイルや働き方が変わり、あまり外に出なかったり、人と接する機会が減っていたりすることで、脳への刺激が減り、より脳にゴミが溜まりやすい状況になっているのです。 しかしながら、脳のゴミを排出し、溜めないような生活習慣を身につければ、そのリスクをグッと抑えることができます。 その最も簡単な方法が、脳にいい栄養素を豊富に含んだスープを、1日1杯摂ること。 言うなれば、「脳のおそうじスープ」です!