販売好調なコストコのCEO、就任1年目の今年はいくら稼いだ?(海外)
コストコの新しいCEOは今年、総額およそ1220万ドル(約18億6500万円)相当の報酬を受け取った。 バクリスCEOは40年以上前にフォークリフトの運転手としてキャリアをスタートさせ、この1月にCEOになった。 コストコの従業員数は全世界で32万8000人、従業員の平均年収(中央値)は4万7092ドルだ。 コストコのCEOは今年も最高の1年を過ごしたようだ。 アメリカ証券取引委員会(SEC)に12月11日に提出された同社の最新の委任状説明書によると、ロン・バクリス(Ron Vachris)氏は1月にCEOに就任して以来、総額およそ1220万ドル相当の報酬を受け取っている。 報酬パッケージには110万ドル近い基本給に加え、1050万ドルの株式報酬、その他の福利厚生(コストコの120ドルのエグゼクティブ会員資格の無料提供など)が含まれている。 一方で、コストコの従業員数は全世界で32万8000人、従業員の平均年収(中央値)は4万7092ドルだ。CEOの報酬が従業員の賃金の何倍かを示す「ペイ・レシオ」は262倍だ。 バクリス氏の報酬とペイ・レシオは、前任のクレイグ・ジェリネック氏を大きく下回っている。ジェリネック氏がCEOを務めた最後の年の報酬は1680万ドル、ペイ・レシオは336倍だった。 データ分析会社ISS-Corporateによると、S&P 500のCEOの報酬パッケージの中央値は2023年、前の年に比べて12.4%増の1550万ドルに上がった。ペイ・レシオは312倍だった。 小売業では、SECの規則で計算に含めることが義務付けられているパートタイム労働者や季節労働者の割合が比較的大きいため、ペイ・レシオが大きくなる傾向がある。 例えば、ウォルマートのCEOダグ・マクミロン(Doug McMillon)氏の2023年度の報酬総額は2690万ドルで、従業員の中央値が2万7642ドルだったため、ペイ・レシオは976倍だった。ターゲットのCEOブライアン・コーネル(Brian Cornell)氏の直近の報酬開示によると、コーネル氏は2023年に1920万ドルを得ていて、これは従業員の年収の中央値2万6696ドルの719倍にあたる。 バクリス氏は40年以上前にコストコの前身であるプライス・クラブ(Price Club)でフォークリフト運転手としてキャリアをスタートさせ、さまざまな経験を積んで、今年1月にCEOに就任した。 バクリス氏はコストコ史上3人目のCEOだ。
Dominick Reuter