史上3人目の偉業達成へ “西の名トレーナー”がスプリンターズSでJRA平地GI3連覇狙う
史上3人目の偉業なるか。池江泰寿調教師がママコチャ(牝5)でスプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)の3連覇を狙う。 【写真】連覇を狙うママコチャのこれまで 池江調教師は04年に開業。JRA通算で853勝。GIの22勝を含め、重賞は95勝を挙げている。ドリームジャーニーとオルフェーヴルの兄弟、さらにはサトノダイヤモンドやミッキークイーンなど、かつては中長距離の活躍馬が目立ったが、近年は短距離重賞でも好成績を収めている。一昨年のスプリンターズSをジャンダルムで制し、スプリントGIを初制覇。翌年にはママコチャで勝ち、安田隆行調教師(11年カレンチャン、12年ロードカナロア)、藤沢和雄調教師(19年タワーオブロンドン、20年グランアレグリア)に続き、史上3人目となる異なる馬でのスプリンターズS連覇を達成した。 そして今年はママコチャで3連覇を狙う。「白毛のアイドル」ソダシの全妹となる血統馬。昨年のこのレースを制した後は未勝利だが、衰えは皆無だ。休み明けだった前走のセントウルSは、初の57kgを背負いながら好内容の2着。使われての出来上昇が見込める上、56kgで走れる今回は好勝負が期待できる。 池江調教師にとっては偉業がかかる一戦でもある。勝てば、安田隆行調教師のスプリンターズS(11~13年)、藤沢和雄調教師の天皇賞(秋)(02~04年)に続き、史上3人目となる調教師のJRA平地GI3連覇となるのだ。西のトップトレーナーが新たな勲章を手にできるか、ディフェンディングチャンピオンの走りに要注目となる。 【調教師のJRA平地GI3連覇】 ・藤沢和雄調教師…天皇賞(秋)(02年シンボリクリスエス→03年シンボリクリスエス→04年ゼンノロブロイ) ・安田隆行調教師…スプリンターズS(11年カレンチャン→12年ロードカナロア→13年ロードカナロア)