「“こういうもんだから”で流される世の中はゆゆしき状態」綾小路 翔が選挙に行こうと決めた理由
――選挙に行っていない人の気持ちが分かるからこそ、そういう人に伝えたいということですね。 綾小路 翔: そうですね。あと分からないことにフタをしちゃう人たちに「マジ、結構楽しいからやってみ!」という、そんなノリが伝わったらうれしいです。やっぱり僕たちみたいな人間って難しいこと言われても分からないし、上から何か言われると反発する。でも、分かりやすく説明してくれると「へえ!」って興味が持てるんです。 だから、僕はその立ち位置でアドバイスできればいいなと思っています。言うほど政治は難しくないとか、みんなが騒いでいる問題は、実はこういうことっていうのを、僕なりの解釈で正しく伝えられたらいいですね。偉い人が言うより僕みたいなやつの方が良いときってあるはずですから。 僕はおせっかいだから、自分が知ったことはみんなに共有したい。参加してみると選挙って面白いし、みんながちょっとずつ頑張ると、世の中を変えられるかもしれない! そういうロマンチシズムみたいなものも感じちゃってます。 全力で世界中をあちこち駆けずり回っても、おそらく死ぬまでに世界の1%を知れるかどうかです。そんなことを考えると、もう、いても立ってもいられない。せっかくの人生ですから、みんなが安心して暮らせる世界に少しでも近づけるように、みんなと一緒に頑張って、貢献していきたいと思っています。 ----- 綾小路 翔 千葉県出身。1997年に結成したロックバンド「氣志團」のボーカル兼リーダー。2001年にメジャーデビュー。全国各地でのライブツアーだけでなく、DJや執筆、プロデュースなど幅広いジャンルで活躍。2012年より地元・千葉で「氣志團万博」を主催し、2022年9月にも開催予定。 文:冴島友貴 (この動画記事は、TBSラジオ「荻上チキ・Session」とYahoo! JAPANが共同で制作しました)