ラーメン官僚が厳選する2023年の「最強☆東京ラーメン」7選 #食楽web #ラーメン
オススメは「ワンタンメン(塩)」。凛とした気品と荒々しい野趣味とを、絶妙なバランス感覚でミクスチャー。「今風の綺麗なラーメンでも、昔風のノスタルジックな中華そばでもなく、適度にジャンクなラーメンを作りたい」。そんな設計思想を、見事に丼へと落とし込むことに成功している。
味わいは、果てしなく重層的。豚(豚ゲンコツ&背ガラ)に由来するダイナミックなうま味と分厚いコクが味蕾にダイレクトアタックを仕掛け、その後を追うように、昆布、煮干出汁に由来する和風味が口いっぱいに拡がる。 気を緩めると、瞬時に最後の一滴まで飲み尽くしてしまいそうになるほど、うま味が、食べ手の琴線に触れる一杯。開業数十年の老舗にも勝るとも劣らない、深みに満ちた貫禄の味わいだ。
●SHOP INFO 店名:桜上水 船越 住:東京都杉並区下高井戸1-21-10 1F 営:11:00~15:00 休:水曜・不定休
超人気店が仕掛ける天草大王を使い倒した極上鶏白湯|『Ramen Afro Beats』(新宿御苑前)
店主・柳瀬氏は、海外でフレンチシェフとして活躍。帰日後、ギミックを凝らした清湯ラーメンを提供する『Ramen Break Beats』(祐天寺)を開業し、同店を、2022年を代表する超人気店にまで育て上げた新進気鋭のラーメン職人。 そんな同氏が、入手が極めて困難な幻の地鶏「天草大王」の魅力を『Break Beats』以上に追求した一杯を提供するために開業した2ndブランドが、この鶏白湯ラーメン専門店『Ramen Afro Beats(ラーメンアフロビーツ)』だ。
食べるべきは、基本メニューである「地鶏白湯らぁ麺」に、鮮やかな橙色を呈する「パプリカのエスプーマ(※)」等を添えた「特上鶏白湯らぁ麺」。インスタ映えする、まるで絵の具のパレットのような一杯だ。 ※2023年12月現在。エスプーマの種類は定期的に変更されている ガラ・丸鶏・モミジから挽肉に至るまで、天草大王をとことん使い倒し、その持ち味を活かし切ったスープは、地鶏のうま味を丸ごと液状化させたかのようなフルボディの味わい。