寒い時期だけの絶景! 環七地下の「調節池」見学ツアー…洪水からまちを守る巨大トンネル潜入
室内楽ミニコンサートも! 非日常的な「インフラツアー」が伝えたいこととは?
秋から冬に実施する「神田川・環状七号線地下調節池インフラツアー」が人気だ。これは台風や集中豪雨などによる洪水対策として都道環状七号線の地下につくられた河川施設で、地下約40mにある南北約4.5km、貯留量54万㎥の巨大トンネルを見学するツアーだ。 【画像・全18枚】すごい…! 東京の地下が、こんなことになっていた… 非日常的な体験とともに伝えるのは、河川施設の目的や効果。実は、東京は過去に何度も水害に襲われており、現在に至るまでに様々な対策を講じてきたのだ。 ◆子どもも大人も楽しめる「巨大地下トンネル」の見学ツアー コロナ前から開催し、好評を博している神田川・環状七号線地下調節池を見学するインフラツアー。内容は、地下調節池の見学とそこで行うクラシックミニコンサートやヨガなどのイベントとのセットのほか、地下調節池の見学の後にお台場や豊洲市場といった都内の人気スポットをめぐるツアーなど様々だ。 まずは座学で調節池の役割や仕組みなどを学ぶ。その後は、地下調節池の仕組みを模型に水を流して確認する。 調節池とは、豪雨の際に、一定の水位を超えたら洪水を取水し、一時的に地下に設置された施設内に貯留するというもの。あふれそうな川から取水することで、主に調節池より下流で氾濫を防ぐことができるのだ。 調節池には、掘込み式、地下箱式、地下トンネル式の3種類があり、ここ善福寺川取水施設には南北に延びる約4.5kmの巨大な地下トンネル式の調節池が地下に整備されている。理解が深まったところで、いよいよ目玉の地下調節池へ。 約40mの地下へ降り、川から取水した洪水を受け止める減勢池、地下調節池への入口となる連絡管を通る間も、参加者たちからは何度も大きな驚きの声が上がる。 目的の巨大トンネルにたどり着くと、その大きさや貯水した痕跡を確認。その後は、ここでしか体験できない特別なイベントがはじまる。 特に、昨年から開催しているクラシックの室内楽ミニコンサートは人気が高く、心地よい残響・反響が効いた演奏が楽しめる。参加者からは「音に迫力があって、聞きごたえは十分!」といった感想や興奮の声が飛び交う。