【競馬予想】天皇賞・秋は、三冠牝馬リバティアイランドにとって試金石の一戦となる
もともと休み明けを苦にする馬ではないし、今や直行ローテや休み明けで結果を出すのが、力のある馬のトレンド。ゆえに、ドバイのレースから間隔が空いたことを気にする必要はない。 相手関係も、昨年末のGI有馬記念(中山・芝2500m)を勝ってGI3勝目を挙げたドウデュース(牡5歳)、GI大阪杯(3月31日/阪神・芝2000m)の覇者ベラジオオペラ(牡4歳)、重賞連勝中で名手クリストフ・ルメール騎手が手綱をとるレーベンスティール(牡4歳)など強力だが、今年はイクイノックスほどの"怪物級"の存在はいない。 先述の専門紙記者が、「競走馬が最も充実する、と言われる時期」という4歳秋を迎えたリバティアイランド。本来の絶対能力に加え、その成長まで見込めれば、ここはあっさり勝ってもおかしくない。 振り返れば、アーモンドアイは4歳秋のこのレースを後続に3馬身差をつける圧勝劇を演じている。リバティアイランドも、そんなアーモンドアイに続くレジェンド級の名牝と言えるのか。天皇賞・秋は、それを示す舞台となる。
新山藍朗●文 text by Niiyama Airo