身長2メートル超えのナイーブなイケメン...ドナルド・トランプの末息子、バロン・トランプの素顔とは?
抜本的な改革
より賢く成長した一方、バロン・トランプは以前より不安を感じているかもしれない。しかし、いずれにせよ、若い頃よりも心の準備は整っていると言えるだろう。8年前、10歳の内気で自信がなかったバロンは、ジョン・F・ケネディの息子以来、最年少の大統領の息子としてホワイトハウスでの生活を始めた。それは、彼にとって多くの変化を伴う新たなスタートでもあった。 2016年、ドナルド・トランプは、当時ニューヨークで通学していた息子がこの引っ越しを「不安に感じていた」と語っている。この「大きな変化」について、バロンは最終的に理解したという。「『もしパパが選挙に勝ったら、人々や自分のような子どもたちを助けることになる』と伝えたところ、それを聞いたバロンは安心したようだった。彼は9歳の男の子だが、強くて賢い。物事を理解している」と当時、ドナルド・トランプは語った。 ホワイトハウスに移る前、バロンを非常に可愛がっているメラニア夫人は、夫と金銭的な取り決めを交渉したという。これは、2020年にメアリー・ジョーダンが著書『The Art of Her Deal(原題)』で明かした内容だ。「彼女は、バロンがトランプの3人の兄姉と同じように、財政的な機会や相続に関して平等に扱われることを、書面で証明してほしいと考えていました」とメアリー・ジョーダンは書いている。しかし、こうした予防措置にもかかわらず、バロン・トランプのホワイトハウスでの第一歩は、予想以上に波乱に満ちたものとなった。
「エキスパート」
公式行事の際、バロン・トランプは大げさな瞬きや、理解しづらい小さな仕草、そして不適切なあくびなどが原因で、ネットユーザーから揶揄されることが多かった。また、ドナルド・トランプの就任式でシェアされた動画では、バロンがネット上で笑い者にされる場面が映し出されている。動画では、10ヶ月の甥のセオドアと無邪気に遊んでいる様子や、母親とハイタッチをするのに失敗しているシーンが見られる。2016年11月には、アメリカの司会者ロージー・オドネルが、バロンが何らかの自閉症の症状を持っているのではないかと疑問を呈した。 そのため、ホワイトハウスは若者のプライバシーを尊重するよう求め、介入せざるを得なかった。これらの事件の後、バロン・トランプは姿を消すことになった。ホワイトハウスの芝生で時折その姿が見られたものの、いつもの不機嫌そうな表情を浮かべ、ますます身長は高くなっていた。14歳の時点で、彼の身長はなんと190センチにも達していた。 彼の登場は限られていたものの、2017年には(彼が着用していた)J. Crewの"エキスパート"と書かれたTシャツは売り切れとなるほど注目を集めた。特に2019年、ドナルド・トランプとその子どもたちとのバッキンガム宮殿での夕食会やオーランドでの政治集会に欠席したことは、注目を集めることとなった。