職場の「子持ち様」論争は、なぜ起きるのか? 解決するための1つの方法
最も自分を消耗させる感情「怒り」
一方で、エネルギーを急激に奪う要素もあります。 「怒り」の感情です。 怒りは、最も自分を消耗させる感情です。しかも、やっかいなことに私たちは自分が怒っていることを自覚しにくいという特徴があります。 なぜなら、怒りは七変化するからです。たとえば、「イライラ」も怒りの1つですし、ほかに「理不尽」「嫌悪」「失望」「後悔」「悲しみ」「攻撃」「落ちこみ」といったものも怒りの親戚の感情です。 こうした感情が自分の心を占めていると、「なんで、あの人はこんなことを私にやらせるの」「私がこんなに犠牲になってやっているのに、よく平気な顔をしていられるよな」といったネガティブな考えが、「怒り」の感情というエネルギーを使いながら無意識にぐるぐると頭をまわりつづけて、脳が疲れはてます。 ①「報酬」というエネルギーチャージがない ②「怒り」の感情で消耗している この2つが合わさると、とたんに自分のなかのエネルギーが底をつき、つらいと感じたり、心身に不調が出たりします。これが「もう勘弁してほしい!」と言いたくなるような疲弊するフォローに直面している人の内面で起こっていることです。
佐藤恵美(メンタルサポート&コンサル沖縄代表)