イスラエルがレバノン南部を攻撃、死者9人 停戦後で最多
(CNN) レバノン当局は2日、同国南部に対するイスラエル軍の攻撃で、少なくとも9人が死亡したと発表した。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの停戦が先月27日に発効してから、1日に報告された死者数としては最も多い。 レバノン保健省によると、イスラエル国境に近い南部ナバティエ県が攻撃を受け、同県の町ハリスで5人、タルーサで4人が死亡した。 ヒズボラは2日、イスラエルによる連日の攻撃への対抗措置として、イスラエル占領地に向け飛翔(ひしょう)体2発を発射していた。 イスラエル軍はその数時間後、レバノン全土でヒズボラに対する攻撃を開始したと発表した。 レバノン国営メディアは、首都ベイルートやその南郊でイスラエルのドローン(無人機)が低空を飛行したと伝えた。現地のCNN取材班も、ベイルートでドローンが低空飛行する音が聞こえたと報告している。 イスラエルとヒズボラが互いの停戦違反を非難しながらも、停戦は維持されているとみられる。 米国務省のミラー報道官は2日、「大まかにいえば」停戦は成功していると主張。「どんな停戦にも違反はあり得る」としたうえで、米仏が設けた違反検証の仕組みに基づいて対処するとの方針を示した。