今季全試合にフル出場するアタランタの“心臓” もっと評価されるべき中盤の職人マルテン・デ・ローンの実力
相棒エデルソンとの相性も抜群
ジャン・ピエロ・ガスペリーニ率いるアタランタでは、派手な攻撃陣に注目が集まりがちだ。実際に今季もここまで15試合を戦い、リーグ最多となる38ゴールを記録しており、センターフォワードのマテオ・レテギを中心に攻撃力は高い。 しかし、ガスペリーニの独特なサッカーを中盤から支える職人を忘れてはならない。伊『Gazzetta dello Sport』が絶賛するのは、キャプテンマークを巻く33歳のMFマルテン・デ・ローンだ。 中盤の底に入るデ・ローンにはガスペリーニも全幅の信頼を寄せており、今季デ・ローンはリーグ戦とチャンピオンズリーグ全試合にフル出場している。時には3バックに入ることもでき、ガスペリーニ流を知り尽くす絶対の存在なのだ。アタランタでの通算出場数は366試合に達しており、常にチームのために汗を流してきた。366試合で20ゴール24アシストと得点関与数は多くないが、デ・ローンの重要度は数字だけでは語れない。 また、相棒に入るブラジル人MFエデルソンも同様だ。アタランタは10日にチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第6節でレアル・マドリードと対戦するが、それを前にスペイン『Mundo Deportivo』は中盤を走り回るエデルソンに警戒せよと取り上げている。 エデルソンもデ・ローンと同様にフル稼働していて、今季欠場したのは累積警告で出場停止だったCL第5節ヤングボーイズ戦のみ。抜群のフィジカル能力で広範囲をカバーすることができ、こちらもガスペリーニから絶大な信頼を得ている。 この2人が中盤でバランスを取るからこそ、ガスペリーニのサッカーは機能していると言える。現在の欧州サッカー界でも1、2を争う中盤コンビと言っても大袈裟ではないはずで、2人が機能する限りアタランタが大崩れすることはなさそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部
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