千葉百音 日本勢トップ2位発進「ミスを最小限にできたのは成長」びっくり!初舞台で堂々の演技
「フィギュアスケート・GPファイナル」(5日、グルノーブル) 開幕し、女子ショートプログラム(SP)は昨季の四大陸選手権優勝の千葉百音(19)が69・33点で日本勢最上位の2位発進。吉田陽菜(ともに木下アカデミー)が64・23点で3位。2連覇を狙う坂本花織(シスメックス)は63・98点の4位と出遅れた。アンバー・グレン(米国)が70・04点で首位。ペアSPは“りくりゅう”こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が2位発進。ジュニア女子SPは史上初の3連覇を目指す島田麻央(16)=木下グループ=が73・72点で1位につけた。 右手で観客席をビシッと指さすフィニッシュポーズを決めると、充実の表情があふれた。昨季の四大陸選手権女王の千葉は、初舞台で堂々の2位発進。強力なライバルがひしめく中、首位グレンと0・71差と好位置につけ、「びっくり」と目を丸くして喜んだ。 SP後半の3回転フリップがわずかに回転不足となったものの、冒頭で課題だったルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを決めて、5人が出場した日本勢でトップ。明るい曲調で観客を盛り上げ、「ミスを最小限にできたのは成長」と胸をなで下ろした。 GPデビューした昨季は2戦とも表彰台に届かなかったが、この1年でめきめきと力をつけてきた。今季はGPシリーズで2戦連続2位と急成長。初のファイナル進出を果たした。6人が出場する女子は、日本勢が史上最多の5人出場と異例の大会でもある。GPファイナル女王の座をかけ、7日のフリーへ向けて、「しっかり心に刻めるように演技ができたら」と静かに闘志を燃やした。