40歳から「NISA」を開始したい!「月1万円」でも大丈夫?「年率3%・5%・7%」の場合で比較
40代に入り、少しずつ収入が増えてくると「そろそろNISAで運用を始めてみようかな」と考える人もいるのではないでしょうか。一方、40代から投資を始めても大丈夫なのか不安になるという人もいるかもしれません。 本記事では、NISAの基本的な概要と、運用する際の注意点をみていきます。3パターンの年率に分けて運用した場合に、どれくらいのリターンが期待できるかも試算していきます。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
そもそもNISAとは?
NISAとは、投資で得られる利益(売却益や配当金など)が非課税となる制度です。2014年から開始され、正式には少額投資非課税制度といいます。 通常、株式や投資信託といった金融商品で利益を得た場合、約20%の税金が課されます。しかし、NISA制度で運用した場合は非課税で運用でき、本来徴収されるべき税金も自身の手元に残すことができるのです。 そして、このNISAですが、2024年からは新NISAとして長期運用に適した制度に生まれ変わりました。新NISAの基本的な概要や特徴は図表1のとおりです。 図表1
金融庁 NISAを知る 以前のNISAでは、非課税保有限度額が最大で800万円、非課税保有期間は最大25年まででした。一方の新NISAは、非課税保有限度額は1800万円、非課税保有期間は無期限で運用できます。 また、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つに分類されます。「つみたて投資枠」は一定の投資信託を積み立てて運用し、一方の「成長投資枠」は株式や投資信託等で積立や売買を行う仕組みです。 投資経験が浅い人や、投資にあまり時間をかけられない人は「つみたて投資枠」で、ある程度の投資経験がある人や、株式を頻繁に売買したい人は「成長投資枠」での運用が向いているでしょう。
40歳からNISAに挑戦するのは遅い?
「40歳からNISAに挑戦するのは遅いのでは?」と感じる人もいるかもしれません。結論からいうと、投資を始めるのに40歳からでも遅くはありません。 投資で安定した利益を得るために重要なことは長期運用することです。40歳からであれば定年が60歳としても20年程あるので、まだまだ長期で運用することが可能です。 貯金だけで資産形成を行うよりも、金融商品で運用した方が効率的な資産形成が期待できるでしょう。