40歳から「NISA」を開始したい!「月1万円」でも大丈夫?「年率3%・5%・7%」の場合で比較
NISAで毎月1万円を積み立てた場合のシミュレーション
ここからは、3パターンの年率に分けて運用した場合に、どれくらいのリターンが期待できるか試算していきます。積立条件は次のとおりです。 ・毎月の積立額:1万円 ・運用期間:25年 ・年率:3%・5%・7% この条件でみると、年率3%で25年間運用した場合、積立額300万円に対して最終資産総額は446万円になります。これが5%では596万円、7%であれば810万円にものぼります(図表2)。 図表2
金融庁 つみたてシミュレーターを参考に筆者作成 このように、年率5%で25年間運用した場合は積立額の2倍近く資産を増やすことができ、年率7%にもなれば2.7倍まで増やすことが可能です。効率的に資産を増やそうと考えた際に、資産運用が有効な手段であることが分かります。
NISAを始める際の注意点
ここまで、NISAで資産運用をする有効性を解説してきましたが、資産運用には注意すべき点も存在します。主な注意点は次のとおりです。 ・元本割れのリスクがある ・投資についての知識がいる NISAで取り扱う金融商品は元本が保証されていません。市場変動によっては元本を下回ってしまう可能性があることを十分理解した上で取り組むことが大事です。 また、投資をする上で最低限の知識を身につけておくことも重要な要素です。特に、長期・分散・積立で運用することの重要性をきちんと理解しておくことで、元本割れのリスクを最小限に抑えられます。
投資のことでわからないことはFPに相談を!
40歳からNISAに挑戦することは決して遅くありません。40歳からであれば定年まで20年程あるため、まだまだ長期で運用でき、効率的に資産を増やすことが可能です。 ただし、投資をする際は「元本割れのリスクがある」ことや「投資についての知識がいる」ことをきちんと理解して取り組みましょう。もし、NISAや投資について分からないことがあれば、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談することをおすすめします。 出典 金融庁 NISAを知る 金融庁 つみたてシミュレーター 執筆者:辻本剛士 CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士、宅地建物取引士、証券外務員2種
ファイナンシャルフィールド編集部