「息子に託すしかない」 福島の海と原発と “負のイメージ”のまま進む時計 【東日本大震災13年の“あれから”】
(※2012年6月と2020年6月に放送したものを再編集しました)
【取材した福島中央テレビいわき支社・渡邉郁也記者 2024年3月に思うこと】
原発事故、さらには処理水の問題があるが佐藤さん親子が福島で漁業を続ける大きな理由は、福島でとれる海の幸“常磐もの”の質の良さです。その美味しさを伝えたい一心で逆境を乗り越えようとする粘り強さ、信念に心を打たれました。 佐藤さん親子は、現在も同じ船に乗り、ホッキ漁および、釣り船の運営を行っています。息子の文紀さんは2023年9月に、3人目の子どもが生まれ一家の大黒柱として漁業を続けています。 ただ、廃炉には30年、40年がかかり、風評被害などの不安とは常に隣り合わせ。魚介類の安全は示されているが安心できる日々が訪れるにはまだ時間がかかりそうです。