ゴファンが2年ぶりの全仏勝利もマナーの悪い観客に辟易「本当に失礼。騒ぎたいだけ」[全仏オープン]【テニス】
ゴファン、観客のマナーの悪さに「本当に失礼。バカバカしい」
「全仏オープン」(フランス・パリ)の男子シングルス1回戦が現地5月28日に行われ、ダビド・ゴファン(ベルギー/世界ランク115位)が、地元フランス選手をフルセットで下し、2年ぶりに初戦突破。だが、その勝利も観客のブーイングによって違うものになってしまったと海外メディアは報じた。 【動画】ゴファンが2年ぶりの全仏OP初戦突破 試合終了の瞬間 ゴファンは、前週のATP250リヨンでツアー初優勝を果たした20歳のジョバンニ・ムペシ・ペリカール(同66位)と対戦。フランスが期待する若手との対戦とあってか、ゴファンはアウェイの雰囲気の中で試合が進む。 雨による中断などもありながら、ゴファンが先に2セットを奪って、勝利まであと1セットとしたものの、第4セットはタイブレークでムペシ・ペリカールが奪って最終セットへ。相手の豪快なサーブ、ストロークが決まれば騒ぎ立て、審判が制さなければポイント間に静かにならないこともあり、ゴファンにとってはやりづらい状況だ。 それでも、最終セットでは序盤のピンチをしのぐと、第5、第9ゲームをブレーク。最後は、ゴファンがバックハンドのダウン・ザ・ラインを決めて、3時間31分の熱戦の末に終止符を打った。歓声と拍手の中にはブーイングもあり、完全アウェイの中でプレーしていたゴファンは、喜びを爆発させるとともに観客らをあおるように指を耳に当てた。 これについて、ゴファンは「3時間半も侮辱され続けたら少しは彼らをからかわなければいけないだろう」と説明。 「(彼らは)本当に失礼。バカバカしいよ。今日は雰囲気を盛り上げるためというより、騒ぎたいだけの人もいる。誰かが僕にガムを吐き出したんだ。(試合は)複雑だったし、だから落ち着いていたかった。そのことでもっと怒っていたら、より不安定になっていただろう」とした。 また、「多くの選手が不満を抱いているよ。ロッカールームやATPでよく話されていること。そして、それが起こるのはフランスだけ。ウィンブルドンやオーストラリア(全豪)、全米オープンはまだ静か。ここは本当に不健全な雰囲気だ」とグランドスラムの中でも観客のマナーが悪いと非難した。
Tennis Classic 編集部