関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文5)他地域も調査の必要がある
認識を改めた部分はあったのか
読売テレビ:読売テレビの中島と申します。3点お伺いさせてください。1点目なんですけれど、前回の会見ではスーツは儀礼の範囲外ということで、返還するというようなあらためて説明がありました。問題発覚から今日の辞任発表までの間に、これまで金品の受け取りに関して、関電での常識だと思っていたのが、お客さまや世間の声を受けて、世間一般では非常識と捉えられると、そういった認識を改めた部分っていうのはあったんでしょうか。会長と社長、いずれもお答えください。 岩根:社会通念上のお付き合いというのはありますけども、やはりこれは過度になってはいけないというふうにしておりますが、ちょっと他社さん等も含めまして、どのようなレベルというのが社会通念上かということについては、今後、さらにしっかり考えてみたいと思ってます。 この報告書の出したあとは、社会通念上ということで、通達というか私のほうから申し上げてることは事実でございますが、その詳細なりについては差し控えさせていただきたいと思っております。 八木:社長のほうから本件の調査の報告書が出たあとで、今、社長が申し上げましたように、儀礼の範囲内というんですか、通常の儀礼の範囲内、過度な金品の受領というんですか、贈答は避けるようにという指示が出されておりまして、私もその点は承知しておりますが、今後、その辺につきまして、どういう、会社として整理をしていくかというのは、また第三者委員会のご評価も踏まえながら、新しい体制の中でしっかりと検討されていくんだろうと思います。 司会:よろしいですか。
調査報告書の開示は良かったと考えているのか
読売テレビ:あと2点目なんですけれど、原子力事業に影響があるからということで、森山氏をめぐる問題というのは、長年、個人の判断に委ねられてきたというお話が今日もあったと思うんですけども、調査委員会の結果が出たというときは、まだ森山氏がご存命だったときで、当時、公表しないっていう判断をされたのは、出すことで原子力運営に影響があると、そういったところも考えられたというところはありますでしょうか。 また、批判はあったというお言葉がありましたが、前回、調査報告書をおおむね開示していただいたことについては良かったとお考えでしょうか。 岩根:今回、それぞれ歴史があって、それぞれの中で、個人あるいは組織のどのレベルでの判断がこういうことになったのかということが、まさに第三者委員会の今回の1つの一番大事な調査項目だというふうに思ってございます。 その背景にどのようなことがあったか、原子力事業に対する影響をどう考えてたかということも、第三者委員会の調査の重要なポイントだというふうに考えてございます。 司会:いいですか。じゃあ次の方、お願いします。 【書き起こし】関電・八木会長と岩根社長が辞任会見 全文6へ続く