JTB、中学と高校の探究学習・キャリア学習を支援するメタバース空間を構築
株式会社JTBは、全国の中学校・高等学校における探究学習やキャリア学習を支援するためのメタバース空間「Potential Meets You Academy(PMY Academy)」のプラットフォーム構築を2024年12月3日に発表した。 【画像】メタバース空間のイメージ(出典:株式会社JTB) この取り組みは、社会と連携した学びを深める新しい学習プラットフォームを提供するもので、ドバイのNOBORDERZ(ノーボーダーズ)が開発するAI×Web3.0メタバース基盤「XANA(ザナ)」を活用している。 PMY Academyでは、時間や場所の制約を受けることなく、全国の生徒が多様な社会課題や企業の取り組みを学べる仕組みを整える。JTBは、2025年4月の本格開校に向けて、メタバース空間に多様な探究テーマの教室を順次公開し、全国の中学校・高校で試験導入を進める予定だ。 探究課題の主な学習プログラムには、持続可能な社会構築や地域課題解決のほか、パートナー企業が解決に向けて取り組む社会課題、地域や学校における課題、生徒個人の興味・関心に基づく課題、職業や進路に関する課題が含まれる。 パートナー企業が提供するプログラムには、三菱UFJアセットマネジメント提供の「ウェルビーイングと未来の資産設計」、第一三共ヘルスケア提供の「セルフケアの重要性」、ニチレイフーズ提供の「未来の食と冷凍技術」、明治ホールディングス提供の「カカオを通じた社会問題の理解」などがあり、2024年12月以降に公開される予定だ。 同プログラムは企業から提供されるリアルな情報を元に設計しており、生徒たちは実社会と接点を持ちながら課題発見・解決型の深い学びを体験できる。また、メタバース内でアバターを操作し、自由に空間を巡りながら、自分の興味や関心に応じた学びも深められる。これにより、学習者一人ひとりに最適化した体験を提供し、探究の時間や反転学習など、さまざまなシーンで活用できる。 なお、JTBは、2028年までに参画企業60社、利用校1000校、生徒数45万人の導入を目標に掲げている。これにより、生徒の主体性や実行力、職業観を育成し、未来社会を切り開く若者を支援する計画だ。 導入に際しては、学校の通信環境やデバイスの事前確認を行い、各学校のICT環境や状況に応じた最適な提案を実施するとしている。
こどもとIT,編集部