白神山地、屋久島、知床の「世界自然遺産」登録にも貢献…“日本初”の法人の自然保護団体「日本自然保護協会」の取り組みとは?
“一歩先を行く手の届く贅沢”をテーマにした情報紙「ビズスタ」から、社会で活躍するビジネスパーソンのウェルネスなライフスタイルに役に立つ最新情報をお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ビズスタ THE REAL WELLNESS」(毎週土曜7:25~7:30)。「ビズスタ」編集長・佐原雅之がパーソナリティをつとめます。8月17日(土)の放送は、公益財団法人日本自然保護協会の取り組みを紹介しました。
佐原:皆さんは、1951年に誕生した日本初の法人の自然保護団体「公益財団法人日本自然保護協会」をご存じでしょうか? 本日は、この日本自然保護協会について紹介します。
◆日本自然保護協会の取り組みとは?
「戦後の復興期、尾瀬の湿原を水没させてしまう大規模なダム建設が始められようとしていました。それを“黙って見過ごす訳にはいかない”と、1949年に各界の知識人や登山家が尾瀬保存期成同盟を結成し、ダム建設の反対運動を開始。そして、一定の成果を得た同盟が発展的に改組し、日本自然保護協会が誕生しました。 70年以上にわたって日本の自然保護と向き合い続け、科学的な独自の調査に基づいた開発見直しへの働きかけや保護地域化の提案などをおこない、かけがえのない自然を次の世代に手渡す活動を続けています。世界自然遺産として登録されている白神山地(秋田県)や屋久島(鹿児島県)、知床(北海道)、小笠原諸島(東京都)は、そうした取り組みの大きな成果の1つです。 また現在、日本に生息していて絶滅の危機にある生き物は約3,800種います。種の絶滅は、生物学的な問題に留まるものではなく、生態系への影響にも大きく響いてきます。バランスの崩れてしまった森の生態系の復元、絶滅危惧種の生息・生育変化の調査、自然を守るためのしくみや法制度の提言など、環境教育や環境調査を推進する人材を養成し続けることは、非常に長い年月がかかります。かけがえのない自然を、しっかり未来に送り届けるために、自然保護活動はたゆみなく続けていかねばならないと考えています」 佐原:自然を大切に想うライフスタイルは、世界のウェルネスのトレンドでもあります。日本自然保護協会は「日本の自然を守る活動に、皆さまのご理解と応援をいただければうれしい限りです」とのことです。 今回は、公益財団法人日本自然保護協会をご紹介しました。 (TOKYO FM「ビズスタ THE REAL WELLNESS」2024年8月17日(土)放送より)