サムスン「Galaxy Z Flip6」実機レビュー:AIも使える折りたたみスマホの実力は?
未来のスマホの形と呼ばれた「折りたたみスマホ」が登場してからもう5年以上が経過した。 【全画像をみる】サムスン「Galaxy Z Flip6」実機レビュー:AIも使える折りたたみスマホの実力は? そのうちの最新機種であるサムスンの縦折りスマホ「Galaxy Z Flip6」(2024年7月発売)は、折りたためる携帯性とハイエンドスマートフォンとしての性能を両立させている。 最小構成の256GBモデルが直販価格15万9000円と決して安くない本製品だが、その価値はあるのか、全体の使用感や縦折りスマホの使用感を再確認しつつ、新たに搭載されたAI機能についてもチェックしていく。
チップ&ディスプレイの性能はハイエンド級
Galaxy Z Flip6は普通スマホとしても高い性能を持っている。 心臓部のチップセットには、クアルコムのハイエンド向け「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」が搭載されている。 Webブラウジングのような日常の操作でも、性能の高さは顕著に現れる。ページの読み込みや切り替えにおいて、ストレスを感じることがほとんどない。 開いた時に使うメインディスプレイは非常に縦に長い画面比率(22対9)で、スマホ向けサイトであれば一度に表示できる情報量が一般的なスマートフォンより多い。 また、メインディスプレイの画面描画速度は最大120Hz(1秒間に120回の描画スピード)駆動となっており、スクロール操作の表現が滑らかだ。長時間の閲覧でも目の疲れを感じにくく、テキスト主体のコンテンツを楽に読み進められる。
「開いて途中で止める」時の利便性
Galaxy Z Flipシリーズの基本的な形状は、第3世代以降ほとんど変わっていない。 開いた状態では、通常のスマートフォンとほぼ同じ感覚で使える。 折りたたみ部分のディスプレイ中央には「折り目」ができるが、Z Flip6では凹み方が前機種より滑らかになっている。光の反射などで折り目は確認できるものの、使用中に気になることは少ない また、折りたたむ途中の状態で固定できる「フレックスモード」も特徴的だ。 ディスプレイが自立するような形になるため、例えば、YouTubeのレシピ動画を見ながら料理をするなど、「ながら使い」がはかどる。