大の里ら3大関に優勝争い期待 横綱不在の九州場所 大関陥落の霧島復帰の尊富士にも注目
10日に初日を迎える横綱不在の大相撲九州場所について、高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「大関に気合いが入る。大の里がどんな相撲を取ってくれるか楽しみだ。三役を含め上位がどう大関に向かっていくかが見どころでは」と語った。 新大関大の里は秋巡業の体調不良から回復し、4日の二所ノ関一門の連合稽古でも大関琴桜と番数を重ねるなど急ピッチで仕上げてきた。平成18年夏場所の白鵬(現宮城野親方)以来となる新大関優勝はなるか。琴桜、豊昇龍を含めた3大関が優勝争いを引っ張る形が期待される。 年間最多勝争いは大の里が56勝でトップに立ち、琴桜が52勝で続く展開だ。 関脇霧島は先場所12勝を挙げ、首の負傷からの復調を印象付けた。高田川審判部長は「もともと強い力士。(大関から)落ちたのもどうかと思うくらい」と実力を評価しており、今場所、最後まで優勝争いに絡むようなら一気に大関復帰の機運が高まる可能性はある。 9場所ぶりに三役に復帰した熊本県出身の小結正代や、三役復帰を目指す長崎県出身の平戸海ら九州勢は元気な相撲で館内を沸かせたい。春場所で新入幕優勝を果たした尊富士が幕内に戻り、どんな相撲を見せるかにも注目が集まる。(宝田将志)