上位指名も? 近年「甲子園を沸かせたスター」たち その後“ドラフト候補”に成長しているのは
日本のアマチュア野球で最も注目度が高いのはやはり高校野球の甲子園大会である。甲子園で大活躍を見せれば知名度も一気に上がることとなる。ただ一方で甲子園のスターがそのままプロ入りできるわけではなく、大学や社会人を選ぶ選手も多い。そんな中で近年甲子園で活躍した選手で、順調にドラフト候補として成長しているケースとしてはどんな名前が挙がるのだろうか。 【写真】慶大不合格からケタ外れのエースになったプロ野球選手がこちら 2021年春のセンバツはエース石田隼都(現巨人)の活躍もあって東海大相模が優勝したが、バッテリーを組んでいた小島大河(明治大新4年・捕手)も順調な成長を遂げている。全国から力のある選手が揃う明治大で2年春から正捕手に定着していきなりベストナインを獲得。今年は3年生ながら大学日本代表にも選ばれると、7月に行われた国際大会では4番も任されてチームの優勝に貢献している。 高く評価されているのが貴重な“打てるキャッチャー”という点だ。リーグ戦では既に56安打を放っており、通算打率は.337をマークしている。これは明治大の先輩で今年のドラフトの目玉だった宗山塁(楽天1位)の通算打率.344と比較しても引けを取らない数字だ。また元々は内野手だったということもあって、フットワークやハンドリング巧みさも抜群で、正確なスローイングも大学球界ではトップクラスだ。 来年は宗山など中軸を任せられていた野手が抜けることで小島にかかる期待はより大きくなるが、順調にいけば上位候補となる可能性は高いだろう。石田、小島と同学年の東海大相模で主将だった大塚瑠晏(東海大新4年・遊撃手)もセンバツでは体調不良で準々決勝からの3試合を欠場するなど目立った活躍を見せることはできなかったが、大学では順調にレベルアップしており、抜群の守備力を誇るショートとして注目度は高い。 2021年夏は智弁和歌山と智弁学園の“智弁対決”を制して智弁和歌山が優勝を果たしたが、その時のバッテリーを組んでいた中西聖輝(青山学院大新4年・投手)と渡部海(青山学院大新3年・捕手)の2人も今後有力なドラフト候補となる可能性が高い。