何もしないと眠ってしまう「デジタル資産」遺産相続のためにできること
30代女性「私はひとり身なので何かあったら困るので姉に分かるように積立の手続きとかもわかるように書類に残してこういうふうに手続きするんだよってのは残してます」 60代男性「ネットで取引してる株とか私が亡くなったらたぶん誰も知らない。わからないでそのまま眠っちゃう可能性ありますね」 デジタル資産の相続について、弁護士に様々な相談が寄せられています。 北川綜合法律事務所 北川祥一 弁護士 「全体的な相続のご相談の中で、最近はお亡くなりになられた方のパソコンだとかスマートフォンの中を見たいっていうお話があり、パスワードのロックがかかっていた場合にどうやってこれを調べていこうかというような相談やロックが解除できている方で、暗号資産のアプリが何個かあると、これについてそもそも相続できるか、相続手続きはどうしたらいいのかというようなご相談はありますね」 ネット遺言サービスを運営する会社が全国の男女およそ2千人を対象に行った意識調査によると、デジタル資産について万一の際に遺族を困らせないよう備えている人はわずか17%に留まっています。 ■デジタル遺産の相続での備えは?デジタルだけどアナログ では、デジタル遺産の相続にはどんな準備が必要なのでしょうか? 原総合法律事務所 原章夫 弁護士 「皆さんパソコンなどにデータとして保管されてるんで、ただそれだけでは足りない。データだとそのデータを開けるかどうか見ることができるかわからないので、できれば定期的に打ち出して、どんどん更新されると変わっていくと思うんですね。そういったものを打ち出して、そのときにここにどういったアカウントでどういったIDとかどういったパスワードでありますということを残しとってもらうっていうことが重要かなと思います。」 今すぐできることは手がかりを紙で残すこと。相続人がデジタル遺産の存在に気づけるよう備えることが重要です。 ■デジタル資産の管理と相続でさまざまなツールが登場 デジタル遺産の相続をサポートする「lastmessage」というサービスではIDとパスワードをネット上で管理することができ、本人の死亡が確認されたら自動的に相続人にその情報が届けられます。