モンクレール、「The City of Genius」で見せたラグジュアリーの可能性
アジアでもっともダイナミックな都市のひとつである上海。この地を1952年創業のモンクレールがさらに熱狂させた。それが、10月19日に行われた没入型の巨大イベント「The City of Genius(シティ・オブ・ジーニアス)」だ。 会場となったのは、上海の象徴である黄浦江を目の前にのぞむ、3万平米もの元造船所。モンクレールはこの場所を、ファッションとカルチャーが融合するひとつのメトロポリスへと変貌させた。 モンクレールの会長兼CEOであるレモ・ルッフィーニはこう語る。「The City of Geniusは、異なる世界や文化的背景が真の“CO-CREATION”によって互いを刺激し合い、そのバウンダリーを超える時に真のクリエイティビティが発揮されるという究極のエクスプレッション。上海の活気あふれるエネルギーに後押しされ、私たち全員のなかに宿る幼少期のジーニアス(天才)だった自分に導かれ、国内外のクリエイティブな才能が結集する場所となりました。モンクレール ジーニアスは毎年クリエイティビティの力を示し続け、アイデアを現実に変え、人々をコミュニティに導き、ラグジュアリーの新たな可能性へと導いています」 。 ルッフィーニが語る“CO-CREATION”という言葉のもと、Edward Enninful (OBE)(エドワード・エニンフル) 、FRGMT by Hiroshi Fujiwara(フラグメント by 藤原ヒロシ)、Gilga Farm by Donald Glover(ギルガファーム by ドナルド・グローバー)、LuLu Li(ルル・リー) 、Mercedes-Benz by Nigo(メルセデス・ベンツ by Nigo)、Palm Angels(パーム・エンジェルス) 、A$AP Rocky (エイサップ・ロッキー) 、Willow Smith(ウィロー・スミス) 、Rick Owens(リック・オウエンス)、そしてJil Sander(ジル サンダー)がモンクレールとともに特別なショウケースを展開。「The City of Genius」を実現させた。その内容を紹介しよう。
文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集部)