【阪神JF】“驚異の単勝回収率男”団野大成騎手とのタッグで急浮上したロードカナロア産駒
◆第76回阪神JF・G1(12月8日、京都競馬場・芝1600メートル) 第76回阪神JF・G1(8日、京都)は、91年に牝馬限定となって以降、初の京都・芝1600メートルでの開催。担当の松末守司記者は「考察」データ編で、舞台にマッチする騎手、血統に注目した。 【データで見る】ダンツエランの血統、戦績 初めて京都競馬場で行われる今年は、過去のデータのほとんどが使えず、データから探るのは非常に難しい。23年4月のリニューアル後の京都・芝1600メートル外回りの結果から糸口を見つけたい。 勝利数1位が坂井騎手、2位が川田騎手。勝率、連対率ともに高い数字を出しているとはいえ、注目したいのは4位の団野騎手だ。勝率は13・6%、連対率22・7%、複勝率40・9%とまずまずの成績を収めているが、特筆したいのは単勝回収率が驚異の284%を記録していること。 記憶に新しいところでは、ソウルラッシュで制した11月のマイルCSだ。4番人気の評価だったが、後方10番手から抜群のエスコートで上がり3ハロン33秒6の鬼脚を引き出し、初のG1タイトルを獲得した。このソウルラッシュを含め4番人気以内の馬に限れば〈2〉〈3〉〈2〉《1》〈3〉《1》着と3着内率は100%と心強い。今年、コンビを組むのはファンタジーSを勝ったダンツエランで当然、食指は動く。 さらに言えば、同馬の父ロードカナロアは、種牡馬成績3位。今年の出走馬に1位(イスラボニータ)、2位(ルーラーシップ)の産駒はおらず、実質トップで信頼度はさらに高まっている。舞台替わりで「団野+ロードカナロア産駒」が急浮上してきた。 (松末 守司)
報知新聞社