いまの「レンタルビデオ業界」は「動画サブスク」に比べてどれくらいの市場規模なのか?
TSUTAYAが苦戦する中でも「ゲオ」が絶好調なのはなぜ?
ここまで「レンタルビデオ業界」の苦境について述べてきましたが、店名としては「TSUTAYA」に中心的に触れています。TSUTAYA以外のレンタルビデオ店としては「ゲオ」が有名です。 ではTSUTAYAの店舗数減少と同様に、ゲオも苦戦しているのでしょうか? 実は、同じくビデオレンタル事業を手がけていたゲオは「業績が好調」です。レンタルビデオ店としてのイメージが強いゲオは、実は早くからリユースビジネスへの転換を図りました。特に注目すべきは、同社が手がけるリユースショップ「2nd STREET(セカンドストリート)」の拡大です。2022年12月時点で、GEOの店舗数1,098に対し、2nd STREETは787店舗まで拡大し、海外にも45店舗を展開するなど、急速な成長を遂げています。 またゲオは「格安スマホ」の市場にもいち早く着目し、中古スマホや中古携帯を手がける「ゲオモバイル」を全国展開。お近くのゲオ店舗で、レンタルDVDやレンタルCDのコーナーに匹敵するか、それを上回る規模で「中古スマホ」が取り扱われている様子を目にしたことがある方も多いでしょう。 つまり、ゲオはレンタルからリユースに舵を切る「業態転換」が功を奏していると言えるでしょう。もしかしたら今後、ゲオ以外のレンタルビデオ店でも「店舗内で、別の専門店を併設する形で業態転換する」などの動きがより活発化していくかもしれません。
オトナライフ