絶好調のゼリア新薬、「9期ぶり最高益」に潜む"ある死角"
潰瘍性大腸炎薬などの医療用医薬品事業が絶好調だ(写真:記者撮影)
今年の年末は、3年ぶりの行動制限がない年末になりそうだ。忘年会シーズンに活躍する滋養強壮剤「ヘパリーゼ」を持つ中堅製薬メーカーのゼリア新薬工業(4559)が、気を吐いている。 11月に発表した2023年3月期の第2四半期(2022年4~9月)決算は、売上高337億1200万円(前年同期比17.9%増)、営業利益58億9400万円(同120.6%増)と大幅な増収増益で着地。通期でも、2014年3月期以来となる9期ぶりの最高純益更新を見込む。 同社のコンシューマーヘルスケア事業の利益柱は前述のヘパリーゼだ。飲み会需要に大きく左右されるこの製品がコロナ禍の打撃から復活しつつあるのが好調の一因なのだが、むしろ、注目すべきはもう一つの事業領域。 医療用医薬品事業が絶好調なのだ。
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兵頭 輝夏