12位ハミルトン、ペナルティにパンクでレースは散々「もっと酷いことになっていた可能性も」|F1カタールGP
F1カタールGPの決勝でルイス・ハミルトン(メルセデス)は12位フィニッシュ。苦しいレースとなったが、もっとひどい結果になった可能性もあったと振り返った。 【リザルト】F1カタールGP 決勝レース結果 ハミルトンはカタールGPスプリント予選、F1スプリントと続けて苦しみ、決勝レースもチームメイトがポールポジションからスタートした一方で6番手からの出走となった。 さらにこのレースでハミルトンは2度もペナルティを受けてしまった。ひとつはスタートでのフライングによる5秒のタイムペナルティ、そしてもうひとつはピットレーンでのスピード違反によるドライブスルーペナルティだ。 しかもペナルティだけではなく、ハミルトンはレース中盤に左フロントタイヤがパンク。ペナルティは自らのミスによるしっぺ返しとしても、かなり厳しいレースであったことは間違いないだろう。実際、終盤にハミルトンはチームにピットインしリタイアできないかと尋ねるほどだった。 「もっとひどい結果になっていたかもしれなかった。でも、僕は完走した。それで終わりだ」 ハミルトンはそう語る。 「スタートは僕のせいだった。その後のパンクは本当に不運だったよ。それとピットレーンの件も、僕のせいだった」 「ベストを尽くして行きたいし、明日は立ち直ってまた挑戦していきたいと思う」 ハミルトンは6番手からスタートした後、オープニングラップでカルロス・サインツJr.(フェラーリ)やセルジオ・ペレス(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)らに追い抜かれてしまった。 今回、メルセデスはラッセルとハミルトンのふたりともが、「ひどいアンダーステア」に悩まされていた。 ハミルトンのパンクに対しては、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)のマシンから脱落したミラーと、それが踏まれた際に散った破片によるものだという考えもあるが、ハミルトンは舞台となったルサイル・インターナショナル・サーキットでは左フロントタイヤにかなりの負荷がかかる上、アンダーステアが引き金となってパンクにつながったのではないかとも推測した。 「ウイングのセッティングが間違っていた」とハミルトンは言う。 「何度も経験してきたことだ。基本的にフロントウイングが良い状態ではなくて、クルマが曲がらなかった」 「かなり長い間ひどいアンダーステアになっていた。正直に言うと、それがタイヤの故障につながったんじゃないかと感じているんだ。デブリのせいだったかもしれないけどね。でも僕はデブリは目にしていない」 なお今シーズンは残すところ最終戦アブダビGPのみとなった。来季はフェラーリへ移籍するハミルトンにとってメルセデスでの最後のレースとなるが、状況が大きく変わるとは考えていない。 「良い結果で終われるとは思っていない」 「これが(メルセデスでの)最後になるけど、僕は大事なのはどう臨むのか、そしてベストを尽くすかだと思っている」 「ここ数週間よりも良い週末になるとは予想していない。でも当然のことだけど、やってみるつもりだ。期待はあまりせずに挑んでいくけど、より良い結果を出すことができるかもしれない。でもどちらにしても、あまり大きな違いはない」 「まるで感情がジェットコースターに乗っているようだったけど、人生で素晴らしいレースも悪いレースも何度も経験してきた。今が悪すぎるなんてことはないよ」
Stuart Codling