はやぶさ2、今後の運用は? JAXA会見(全文1)28~30日に次回運用
次回運用でターゲットマーカを投下
こうなりますと、今まではなぜ前回S01を狙っていたかというと、S01 というのはSCI運用、人工クレーターをつくる前から観測していた部分なので比較的情報があった。一番タッチダウンという意味では確度が高かった。一番情報がそろっていたところになります。ですが、今回PPTD-TM1運用で、このデータが取れまして、結果としてどのエリアもイーブンになったということです。 どのエリアについても今まで以上に高い解像度の情報が得られて、結果としてこの得られた情報からだったら、あと残された回数で、どういう手順でどこにターゲットマーカを落として、どこを観測しますかという問題に、われわれが置かれている問題が置き換わったということになります。それでこれらを踏まえて今後の運用方針というのをこれからご説明したいと思います。13ページにまいります。 13ページは、基本的には前回の記者説明会でお示しした資料から、ほとんど変えていませんが、2カ所、情報をアップデートしています。このページは5月から7月の運用計画の考え方についてですが、ほとんど変わってないんですが、1つは具体化したということで、3ぽち目ですね、ピンポイントタッチダウン本番、タッチダウン本番より前に3回の降下運用のチャンスがありますと申し上げていましたが、その3回目は6月10日の週に設定することにいたしました。 運用名としてはPPTD-TM1Bという名前です。ただしこれは2回目の状況によってはやるやらないも含めて未定ですので、やるとしたらこういう名前で6月10日の週に実施します。ということになります。 それから最後の点が、今回の状況を踏まえたアップデートなんですが、次回行う運用、来週5月28日から5月30日に行いますが、それは名前としてはPPTD-TM1Aという運用です。ほとんど似通った名前なのは、ほぼ同じ手順で実行するからです。これは前回の計画と同じように着陸候補地点の1つにターゲットマーカを投下するという運用を行います。 投下地点については今回新たに得られた詳細画像がありますので、その写っている中から最良のエリアとして、前回のS01とは異なってC01を選ぶということにしたいと思います。これは幾つか理由がありますが、ちょっと込み入っていますので、ここには記載はされていませんがご説明したいと思います。ちょっとページを飛んでいただいて、19ページがいいですか。19ページお願いします。 【書き起こし】はやぶさ2、今後の運用は? JAXA会見 全文2に続く