【MT限定・総額200万円以下!】憧れの輸入車を中古で買ってみる──クルマが欲しい! Z世代「初めてのマイカー」選び Vol.04
中古輸入車の探し方
具体的にどう探せばいいのかというと、 1. なるべく真面目な販売店で買う。 2. 整備履歴が充実している個体を狙う 3. なるべく作りがシンプルな車種を狙う 4. 壊れたときに修理代が高くつく部分の状態を十分に確認してから買う という感じだ。 1と2については、完璧にレクチャーしようとするとかなり長くなってしまうので、今回は大変申し訳ないが説明を割愛させていただく。また別の機会にご説明できるかもしれないので、そちらをお読みいただけたら幸いだ。 そして3と4は重複する部分もあるのだが、例えばの話、エアコンすら付いてないような超シンプル系MT車であれば、仮に壊れたとしても修理はカンタンであり、なおかつ大したお金もかからない。 しかし、最新のフルオートエアコンのほかに「電子制御サス」「トルクベクタリングシステム」「ヘッドアップディスプレイ」「ダイナミック・ナントカ・コントロールシステム」みたいなものが完備された車は快適である半面、それらがいざ壊れると、直すには莫大なコストと手間がかかったりもする。 ということで、購入時は「なるべくシンプルな作りの車種」を狙い、そのうえで、修理にけっこうな大金がかかる「エアコン」や「AT」あたりがぶっ壊れておらず、なおかつこの先も壊れなさそうな気配がただよっている個体を買うことを推奨したい。そうすれば、中古の輸入車といえども「買ったはいいがぶっ壊れまくってしまい、修理代で破産する」みたいな事態はおおむね回避できるはずなのだ。 では以上の提言をベースに、具体的なおすすめ車種を考えてみることにしよう。
「初めてのマイカー」として探したい中古輸入車【ベスト3】
その1|先々代BMW 3シリーズのMT車 価格相場:20万円~250万円 言わずと知れたドイツのBMW社が作っている中核モデル「3シリーズ」の、2005年から2011年にかけて販売された2世代前のモデル。これの6速MT車はお金も手間も大してかからない割に、めちゃめちゃいい思いができる可能性が高いナイスな選択肢である。 先々代BMW 3シリーズというクルマ自体の説明は割愛する。クルマ好き各位ならすでによくご存じであろうし、わからないことがあっても、検索すればすぐにおおむね解決する時代だからである。とにかく、ビシッとした走行フィールが堪能できるいい車だ。 これの中古車の約9割はAT車だ。ATが悪いというわけでは決してないのだが、ちょっと古い中古輸入車のオートマチックトランスミッションというのは「買って割とすぐにぶっ壊れる」という可能性を完全に否定することはできない。なおかつ、その際の修理代は(正確にはケース・バイ・ケースだが)50万円ぐらいかかってしまうことも多い。 しかし、この車種において1割ほど流通している6速MT車であれば「ややこしい壊れ方」はしない。仮に壊れたとしても(というかクラッチ板等の交換タイミングになったとしても)、その費用はATをオーバーホールするほどにはかからない。 そしてBMW 3シリーズというのは超メジャーな車種であるため、「いつ頃、どこそこの部品がぶっ壊れることが多い」的な知見が十分に集積されており、なおかつその修理に対応できる非正規ディーラーも多い。正規ディーラーに持っていくとけっこうなカネがかかることも多いが、腕利きの非正規系であれば、割と安めに直してくれる場合が多いのだ。 以上のような意味合いで、先々代BMW 3シリーズのMT車はおすすめなのである。支払総額で130万円前後を見ておけば、なかなか悪くない1台が見つかるだろう。