ブラジル代表、歴代ストライカーの系譜(5)1974年以来の衝撃…! まさかの無得点で批判を浴びたのは?
ブラジル代表のストライカーといえば、誰もが思い浮かべるのは元祖“怪物”のロナウドだろう。大五郎カットでも注目を浴びた日韓ワールドカップでの活躍が象徴的だ。しかし、彼の時代が終わった後にも前線でゴールを決める最も重要な役割を任された名手たちがいる。今回は通算5度のワールドカップ優勝を誇るカナリア軍団のエースとして世界の舞台に立った名ストライカーたちの系譜を振り返る。
ロシアワールドカップ(2018)
ガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・シティ) 生年月日:1997年4月3日(当時21歳) 個人成績:5試合出場/0得点1アシスト 自身初のワールドカップに挑んだ若手ストライカーは、1974年以来という不名誉な記録を作ってしまい批判を浴びた。 グループリーグ初戦から準々決勝のベルギー代表戦まで全5試合に先発出場したものの、ノーゴールに。エースストライカーとしての期待を背負いながら、結果で応えることができなかった。ブラジル代表の背番号9を着用してワールドカップに出場したストライカーで、無得点に終わったのは1974年の西ドイツ大会でのセーザル・マルコ以来だった。 1994年のアメリカ大会は攻撃的MFのジーニョが背番号9だったが、その他はロナウドやルイス・ファビアーノといったストライカーが結果を残してきただけに、ガブリエウ・ジェズスへの失望は大きかっただろう。それだけブラジル代表の「背番号9」は特別な意味を持つのである。