キリンが「適正飲酒セミナー」を開始 「淡い色のビールには水餃子」色を合わせる酒と食のペアリング方など伝授 「いい飲み方の普及」が酒類の未来を決める
■キリンが適性飲酒セミナーをスタート
厚生労働省は、健康に配慮した飲酒の仕方として、「あらかじめ量を決めて飲酒をする」「飲酒の合間に水を飲んで、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする」「1週間のうち飲酒しない日を設ける」などを提案しているが、もっと楽しい、他の方法はないものか。
キリンホールディングスが一般の団体に向けた「適正飲酒セミナー」を4月から開始し、健康に配慮して、楽しく、おいしくお酒を楽しむ方法を提案しているという。何か秘策はないものか、セミナーの講師として、さまざまな視点からビールの魅力を伝えている、後藤沙耶香さんに話を聞いた。
【キリンアンドコミュニケーションズ(株) 後藤沙耶香さん】 心地よくお酒を楽しむために、「SLOW DRINK」として、3つの提案をしています。 1つ目は「楽しさを分かち合う」。誰かとゆっくり語りあえば、飲み方も自然とスローになります。 2つ目は、「程よい量で心地よく飲む」。水やノンアルコールを挟みながら、それぞれが自分に合った量を楽しみましょう。 そして3つ目。これが一番、皆さんの興味が大きいところなのですが、「料理と一緒に味わって飲む」です。より楽しむために、「食べ物とお酒の相性“ペアリング”を探る提案などもしています まずは「色」。例えば「赤ワインにはお肉」「白ワインには魚」というのを聞いたことがある方は多いと思います。淡い色のビールには色の薄い料理、濃い色のビールには色の濃い料理という風に、「似た色」を合わせるだけの、最も簡単な法則です。
■ビールとフードの色を合わせる「ペアリング」
【キリンアンドコミュニケーションズ(株) 後藤沙耶香さん】 「香り」も大切なポイントです。似た香りや風味同士を合わせると、互いの味を引き立てます。スパイスをふんだんに使った料理にはスパイシーなお酒、甘い香りのフルーツなどを使った料理には、フルーティなお酒といった具合です。 これはあくまで一例ですが、 *色の濃いしっかりめの味わいのビールには「焼き餃子」 *淡い色のあっさりした味わいのビールには「水餃子」 *色の濃いしっかりめの味わいのビールには「みたらし団子」 *淡い色のあっさりした味わいのビールには「レモンケーキ」 などがおススメのペアリングです。
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