ボクシング井上尚弥・武居由樹のダブル世界タイトルマッチ、Leminoで独占無料生配信
NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」は、12月24日に大橋ボクシングジムが開催する井上尚弥選手、武居由樹選手の世界タイトル防衛戦「NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」を、独占生配信する。9月に行われたダブル世界戦から引き続きの独占配信となり、無料会員でも視聴できる。 【画像】NTTドコモ代表取締役社長 前田義晃氏 また、dカード GOLD契約者、dポイントクラブ会員限定で、チケットが先行抽選販売される。また、新たに秋から登場するdカード プラチナのサービス開始に合わせ、入会キャンペーンとしてチケットのプレゼントキャンペーンを行う予定となっている。 Leminoでは、無料で視聴できるタイトル戦のほかにも、選手による試合の振り返り番組といった、ボクシング関連の作品も多数配信中。有料プランのLemino プレミアムは月額990円で、初回申込時には月額使用料が31日間無料になるキャンペーンも開催されている。 また、記者会見では、Leminoの収益からこどもホスピスへの寄付などに活用する社会貢献活動や、ボクシング選手育成とボクシング振興にむけた活動「ネクストモンスタープロジェクト」を、11月1日より実施、スポーツビジネス事業の発展を目指す「dドリームスポーツ&マネジメント」に10月24日に出資したことを合わせて発表した。 記者会見にはNTTドコモ代表取締役社長の前田義晃氏も登壇。「多くのボクシングファンに、有明アリーナ、Leminoで楽しんでいただきたい」とコメントした。 ■ 囲み取材で垣間見える前田社長のタイトル戦独占配信に対する思い 井上尚弥選手の試合を配信するのは、Leminoの前身となるdTV時代から含めると5回目となる。前回のタイトル戦が行われた9月には、Leminoの月間アクティブユーザーは約700万人に上った。また、試合後には関連コンテンツをプレミアム会員向けに配信することで、有料会員へと転換する効果があるとのこと。前田社長は、Leminoだけでなく、金融や通信といった連携を強め、ユーザーをもっと獲得し、ビジネスとして活用していけたらいいと語った。 続けて「井上選手の試合だけではないが、さまざまなコンテンツを配信することで、Leminoの知名度は上がっているし、Leminoからほかのドコモサービスを使ってもらえる実績もできてきている」と語る。特に最近は、アイドルや芸能系の推し活に合わせ、イベント会場でdカードの契約をしてもらうといった動きもできており、そのまま推し活の支払いにdカードを使ってもらえるといった相乗効果も出ているとのことだ。 一方、dドリームスポーツ&マネジメントへの出資については「これまで配信といったところを中心にビジネスを展開してきたが、コンテンツそのものの部分にもビジネスチャンスを広げたいと考えている。大橋ボクシングジムや、そのマネジメントを行うセカンドキャリアとはこれまで長く付き合ってきたし、今回も一緒にやろうと声かけをいただいた。ビジネス的な戦略にも合っていたので、出資を決めた」とのこと。 今も配信をやっているが、その前にまず興行がある。また、企画や制作など、いろいろなチャンスがあるので、バラバラとやっていくよりは、ビジネスとして全体を一体化してやることで、収益効率が高まり、どこにチャンスを作るのかを、自分たちでハンドリングしやすくなる。結果、選手や関係者への還元も大きくできるのではないかと考えていると語った。 ネクストモンスタープロジェクトについては、これまでボクシングに関わるところでビジネスをしてきたこともあり、業界に還元したいという思いがあるとのこと。加えて、これから未来を担っていく子供達への投資、社会貢献という目標を掲げる。 前田社長は「我々だけでいろいろなことができるわけではない。今回も井上選手や大橋会長にチャンスを頂けているが、このコンテンツ自体が社会にとってインパクトのあるもので、そこに参加させてもらっている。これが持続的に続いていく、成長していくためには、ベースを整えていかないと、続いていかなくなる。我々のビジネスのためにも、ベースを整える作業が重要であり、ビジネスリターンもあると考えている」と語っている。
ケータイ Watch,佐藤 文彦