U-17日本代表がアメリカとの乱打戦を4-3で制し、「国際ユースサッカーin新潟」2連勝!
[9.14 国際ユースサッカーin新潟第2節 U-17日本代表 4-3 U-17アメリカ代表 新発田市五十公野公園陸上競技場] 【写真】森保監督、スプリンクラーから子どもを助けて猛ダッシュ 取って取られて乱打戦を制し、U-17日本代表が連勝を決めた。 日本に加え、U-17ペルー代表、U-17アメリカ代表、そして地元のU-17新潟選抜の4チームが1回戦総当たりのリーグ戦で優勝を争う「第26回国際ユースサッカーin新潟」。アメリカとの第2戦を迎えた日本は、「経験不足で落ち着かない部分はありつつも、選手たちが自分の特長を出そうとしてくれた」(城和憲監督)内容で4-3と勝利、2連勝を決めた。日本は16日の最終戦でU-17新潟選抜と戦う。 日本の先発はGKに小川煌(広島ユース)、ディフェンスは右から松本果成(流通経済大柏高)、林駿佑(川崎F U-18)、ゲーム主将の佐々木将英(FC東京U-18)、島佑成(愛媛U-18)。中盤は川合徳孟(磐田U-18)と木實快斗(C大阪U-18)のダブルボランチ、右に田中希和(FC東京U-18)、左に長璃喜(昌平高)、そして前線では澤井烈士(柏U-18)と前田勘太朗(横浜FCユース)がコンビを組んだ。 立ち上がりからボールをより支配したのは日本。川合と木實のコンビを軸にボールを動かし、主にサイドから相手ゴールへ迫るシーンを作っていく。ただ、城監督が「そこでゴールまでいけないのが結局は大きい」と振り返るように、体格に優れる選手が並ぶアメリカ守備陣を突き崩すには至らない。 結局、終わってみれば前半はスコアレス。「前半はあまり上手くいっていなかった」(田中)と選手も認める内容で折り返しとなった。 ただ、後半に入って試合はジェットコースターに乗り込んだかのような急展開を見せることになる。 その流れを生んだのは、やはり先制点だった。後半4分、日本がスローインからの流れでボールを失って受けたカウンター。アメリカに左サイドを攻略されると、逆サイドへ流れていったボールをMFエイデン・ヘザルカニ(レアル・ソルトレイクシティ)にボレーシュートを決められてしまい、0-1のビハインドを負った。 ただ、ここで下を向かずに前へ出て行く気概がこの日の日本にはあった。キックオフからの流れでボールを受けたのは初代表の右SB松本。「まだ一緒にやるようになって5日か6日なんですけど、通じ合えてるというか、連動できるようになっている」と言う言葉どおり、前線の動き出しを見逃さずに裏へとロングフィードを蹴り込む。 これを受けたのは同じく初代表の田中。「迷いはなかった」と語る男が左足ダイレクトボレーでゴール隅へと叩き込み、連日の得点で早くも試合を振り出しに戻してみせた。 さらに続く後半9分には松本のパスを受けた長が決めて逆転に成功。しかし後半19分に今度はDFアンドリュー・ビエイラ(ニューヨークシティFC)のヘディングシュートを浴びて再び同点にされてしまった。 この流れで再び輝いたのが田中だった。後半22分、クロスボールからのこぼれ球を拾って鮮やかなファーストタッチでペナルティーエリア内の小さなスペースへボールを運ぶと、鋭く左足を振り抜き、勝ち越しゴールを突き刺してみせた。 さらに後半24分にはゴール前でこぼれ球に抜け目なく詰めた交代出場のFW大西利都(名古屋U-18)が追加点を決め、4-2とリードを広げてみせた。 ここからアメリカの猛反撃を浴びてアディショナルタイムに失点して1点差に詰め寄られたものの、何とか逃げ切りに成功。「こんなあっさり失点しているようでは普通は勝てない」(城監督)という課題も残る流れながら、選手が個々の特長を発揮して戦って勝利。トータルでは「よく戦ってくれた」と言える内容で、大会2連勝となった。 (取材・文 川端暁彦)