【NBA】5割復帰のホークス、トレイ・ヤングはシュート低調でも大きな貢献「複数の方法で試合にインパクトを与えられる」
平均得点はダウンも、リーグトップのアシストを記録
現地12月2日、ホークスはホームでペリカンズと対戦。前半は互角の展開となったが、後半に地力の違いを見せて124-112で勝利した。 これで4連勝のホークスは11勝11敗、約1カ月ぶりに勝率を5割に戻した。開幕当初は低迷するウィザーズに連敗するなど不安な立ち上がりだったが、最近では絶好調のキャバリアーズに連勝するなど調子を上げている。 ホークスの大黒柱トレイ・ヤングは、今シーズンここまで21試合出場で平均20.9得点、フィールドゴール成功率38.8%で、昨シーズンの平均25.7得点、フィールドゴール成功率43.0%と比較してもシュートタッチに苦しんでいる。 その一方で平均アシストは昨シーズンの10.8から12.2に増えるなど、得点以外では好調をキープしている。このペリカンズ戦もフィールドゴール16本中5本成功の12得点とシュートは低調だったが、15アシスト8リバウンドで勝利に貢献している。 現在の自身のパフォーマンスについて、ヤングは「シュートの調子は良くない」と率直に認める。ただ、彼が気にするのはチームの結果であり、得点にこだわってはいない。「シュートの調子が良くなくて、いつもと違う試合となったけど、僕たちは試合に勝っている。僕が気にするのはそれだけだ。自分は複数の方法で試合にインパクトを与えられる。必ずしも得点しなきゃいけないわけじゃない。僕はディフェンスもリバウンドもできるし、みんなをオフェンスにに絡めることができる」 ヤングに加え今のホークスの好調を支えているのが、ディアンドレ・ハンター、ジェイレン・ジョンソンのステップアップだ。ハンターはシーズン序盤の2週間の欠場から復帰して、先発からシックスマンに起用法が変わったのがハマった。連勝した現地27日、29日のキャバリアーズ戦では26得点、23得点を挙げるなどセカンドユニットの柱としてオフェンスに厚みを与えている。ジョンソンはここまで平均20.0得点、9.8リバウンド、5.5アシストと4年目で大きな飛躍を遂げている。ボールハンドラーとしての成長も目立つジョンソンをヤングもこう称える。 「ジェイレンは素晴らしいプレーで僕を助けてくれる。相手が僕にフルコートでプレッシャーをかけたり、ディナイやフェイスガードでボールを持たせないように守ってきた時、彼にボールを預けることができる。」 ちなみに今日の相手、ペリカンズはオフシーズンに2年前に鳴物入りで獲得するもフィットしなかったデジョンテ・マレーをトレードで放出した相手だ。この時に獲得した一人であるダイソン・ダニエルズは、ホークスで先発に抜擢されると、持ち前のディフェンス力でエースストッパーとして評価を大きく高めている。このトレード成功もホークス好調の大きな要因となっている。 今のホークスには、ヤング以外に確固たる実績を誇るスーパースターはいない。だが、リーダーとして成熟してきたヤングの下、若手が成長することでで、チームの総合力は確実に高まっている。
バスケット・カウント編集部