露の攻撃相次ぐ ウクライナ、電力供給に深刻な影響
ロシアによるウクライナの発電施設を狙った攻撃が相次ぎ、電力の供給に深刻な影響が出ています。 侵攻を続けるロシアはこのところ、ウクライナ国内にある火力発電所や水力発電所といった発電施設への攻撃を強めています。 ロイター通信によりますと、ウクライナ最大の民間エネルギー企業のトップは30日、この2週間のロシアによる攻撃で発電施設6つのうち5つが損傷するなどし、発電能力の80パーセントが失われたと明らかにしました。 この企業は、ウクライナ全土の電力需要のおよそ4分の1を供給しているということです。 アメリカのシンクタンク、「戦争研究所」は、工場などの電力に影響を与えることで、ロシアが「ウクライナの防衛産業の能力低下を目的としている可能性がある」と指摘しています。 ゼレンスキー大統領は30日、「ウクライナの力を消耗させるために凶悪な攻撃を行っている」と強く非難しました。