アップル、家庭用ロボット参入を模索-EV断念後の「次の目玉」
EVプロジェクトが中止される前、アップルは将来的に自動車と家庭、複合現実の3分野を軸に展開する方針を示していた。現在、自動車の開発は断念したものの、複合現実製品はヘッドセット「Vision Pro(ビジョン・プロ)」を発売。このためアップルがスマートホーム市場でどのように競争力を高められるかなど、他の分野の今後の可能性に焦点が移っている。
アップルは故スティーブ・ジョブズ氏の時代から「次の目玉」探しに注力してきた。しかし、昨年の売上高3833億ドル(約58兆1000億円)の52%を占めたiPhoneに匹敵する製品を思い描くことは難しくなっている。
自動車はアップルの売上高を大きく押し上げる可能性があった。現在、これほどの潜在的成長力を秘めた製品はほとんどない。
アップルはチャットボットを含む生成AI技術分野でまだ後追いしている段階にあるものの、AIはもう一つの大きな焦点であり、ロボット工学の取り組みと重なる可能性がある。まだ初期段階だが、アップルのAI研究者らは、アルゴリズムを活用して、物が散らかった家の中をボットが進めるようにする研究を進めている。
原題:Apple Explores Robots as ‘Next Big Thing’ After Car Fizzles (2)(抜粋)
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Mark Gurman