大本山永平寺で冬備え、雲水が雪囲い 修行の一つ、500枚の竹簀で建物覆う 福井県
福井県永平寺町の曹洞宗大本山永平寺で11月25日、建物の雪囲い作業が始まった。赤や黄に色づいた葉が散る中、雲水らが手際良く竹簀(たけす)で建物を覆った。 雪囲いは作務(さむ)と呼ばれる修行の一つ。雲水ら約30人は、晩秋のやわらかな日差しの下、法要などが行われる国の重要文化財「祠堂殿(しどうでん)」で作業。軒下に設けられた丸太の枠組みに約2メートル四方の竹簀をひもでくくり付け、建物を覆っていった。 作業は数日かけて行い、計約500枚の竹簀を設置し冬に備える。
福井新聞社