「娘の遺体は凍っていた」14歳少女がマイナス17℃の旭川で凍死 背景に上級生の凄惨イジメ《調査結果公表へ》
最後の会話は「気を付けて行ってきてね」
2006年に旭川で生まれ育った爽彩さんは母親と市内のアパートで2人暮らしだった。母親は爽彩さんが幼かった約10年前に夫と離婚し、シングルマザーとして娘を育ててきた。爽彩さんが失踪した2月13日のことは、これまで何度も思い返しているという。 「あの日は、夕方5時頃に私が仕事で家を空けなくてはならなくなったんです。自分の部屋にいた爽彩に『ちょっと1時間だけ空けるんだけど、すぐ戻ってくるね。戻ってきたら焼肉でも食べに行く?』と声を掛けたら、『今日は行かない。お弁当買ってきて。気を付けて行ってきてね』と。まさか、それが娘との最後の会話になってしまうとは考えもしませんでした。 私が家を出て1時間くらいたったときに警察から携帯電話に着信がありました。出ると、男の警察官が『家の鍵を開けてください』ってすごい勢いで急かすのです。もしかして娘の身に何かあったのかもしれないと思い、急いで帰宅しました。 自宅に戻ると家の前にはすでに多くの警察の方が集まっていて、『爽彩ちゃんの安否確認をお願いします』と言われました。それで、すぐに家の中に入ったのですが、部屋の灯りはついていた。でも、つい1時間前まで部屋にいた爽彩の姿はもうありませんでした」(爽彩さんの母親) 母親に何も告げることなく、家を飛び出した爽彩さんは、失踪直前に自殺をほのめかすメッセージを複数の友人に送っていた。
「ねぇ」「きめた」「今日死のうと思う」
「学校にも外にも行けず、ここ1年ほとんど引きこもっていた娘には、ディスコード(ゲーマー向けのボイスチャット)で知り合った友人がいました。家を出る直前の17時半くらいに娘はその友人に、 『ねぇ』 『きめた』 『今日死のうと思う』 『今まで怖くてさ』 『何も出来なかった』 『ごめんね』 と、LINEでお別れを告げていたのです。他にも同様のメッセージを受け取っていた方が数人おり、そのうちの1人が警察に『旭川の〈ひろせさあや〉という子が自殺を仄めかしている』と、通報してくださったそうです。その通報を受けて、私の携帯電話に警察から電話があったのです」(同前)