「娘の遺体は凍っていた」14歳少女がマイナス17℃の旭川で凍死 背景に上級生の凄惨イジメ《調査結果公表へ》
イジメの後は描く絵のトーンも暗くなった
爽彩さんが家に引きこもるようになった2019年の秋以降に描かれたイラストがここにある。それまで描いていた色彩豊かな調子はなくなり、色はモノトーンに。ある絵には「ムダだって知ってるだろ」との言葉が書き込まれていた。彼女の心の叫びだったのだろうか。 僅か14年の人生に幕を下ろし、母親を残して天国へと旅立った爽彩さん。彼女を精神的に追い詰めたイジメの壮絶さは取材班の想像を絶するものだった。大人たちの知らないところで、爽彩さんの尊厳を踏みにじるような“事件”が起きていたのだ――。 ◆ ◆ ◆ 中学2年の少女を死に追いやったのは、誰か? 凄惨なイジメの実態、不可解な学校の対応――。遺族・加害者・関係者に徹底取材した文春オンラインの報道は全国的な反響を呼び、ついに第三者委員会の再調査が決定。北の大地を揺るがした同時進行ドキュメントが「 娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件 」として書籍化されました。母の手記「爽彩へ」を収録。 「ママ、死にたい」自慰行為強要、わいせつ画像拡散……氷点下の旭川で凍死した14歳女子中学生への“壮絶イジメ”《調査結果公表へ》 へ続く
「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)