【EASL】広島がファイナルフォー進出に向けて大きな1勝!敵地で首位・桃園を下す[バスケ]
ピンチでエバンス、中村がステップアップ
12月25日、広島ドラゴンフライズ(1勝2敗)は敵地でのEASL(東アジアスーパーリーグ)第4戦で、グループA首位の桃園パウイアンパイロッツと対戦。ピンチを切り抜け、84-73で勝利し、ファイナルフォー進出に向けて大きな1勝を挙げた。
ホームで78-67、敵地で88-75と香港イースタン(香港特別行政区A1優勝)に連勝というスタートを切った広島だが、12月4日、敵地で迎えた水原KTソニックブーム戦では、ディフェンスに苦しみ、78-80と痛い1敗を喫した。それでも首位の桃園に土を付けることができれば、ファイナルフォー進出の可能性は膨らむだけに是が非でも勝たなければならない試合となった。その桃園は、得点源のトレベオン・グラハム(元NBAホーネッツ)が先週の試合で負傷したため欠場に。広島にとっては、得点源となるNo.21アレック・ブラウン、No.69ルー・ジュンシャンをいかに抑えるかが勝利へのカギとなった。 No.24ニック・メイヨが欠場となった広島は、No.12中村拓人、No.13ドウェイン・エバンス、No.30山崎稜、No.21渡部琉、No.8ケリー・ブラックシアー・ジュニアが先発。立ち上がり、No.13エバンスがリバウンドから先取点を奪うと、No.12中村が続けて3Pシュートを射抜く。それでも開始4分で7得点とスコアが伸びなかったが、クォーター中盤からオフェンスが活性化した。No.12中村がトリッキーなムーブから3Pシュート、フローターと決めていくと、No.8ブラックシアー・ジュニアがフリースローで確実に得点。さらにNo.8ブラックシアー・ジュニア、No.10上澤俊喜が3Pシュートを連発し、26-16で1Qを終えた。
2Qに入ると桃園のパスが回り出し、No.21ブラウン、No.12リー・ジャカンに3Pシュートを決められてしまった。それでも、広島はNo.10上澤、No.13エバンスがすぐに3Pシュートをお返し。取られたら取り返すという見応えある攻防が続いた。その後、桃園は得点源のNo.69ジュンシャン、No.21ブラウンが3ファウルとなってベンチに下がる。広島にとってはチャンスの時間帯にNo.13エバンスがポストプレーから、ドライブからと連続得点。リードを広げると好ディフェンスも見せて、52-37としてハーフタイムを迎えた。 ハーフタイム間、朝山正悟HCは「前半はチームディフェンスが機能し、良いオフェンスにつながった」とコメントした。前半はNo.13エバンスが22得点、No.12中村が10得点でオフェンスをけん引。チームのFG成功率は52.94%と高い数字を記録したほか、21-17とリバウンド争いで優位に立った。 3Q、桃園はNo.45ジャロッド・ジョーンズにボールを入れてスコアを伸ばすと、キックアウトからNo.6グアン・ダーヨーの3Pシュートといいシーンを作る。広島はNo.30山崎がプルアップ3Pシュートを沈めると、速い展開からNo.13エバンスがレイアップといいシーンを作ったものの、ミスも出たため点差を縮められ、67-60で3Qを終えた。